「シノドンティス系」
一番多種釣れたのが、シノドンティスと括られるナマズたち。頭蓋骨がカッチンカッチンに硬いヤツが多くて、アマゾンのヨロイナマズみたいだ。多くの種類は流れの比較的緩やかなところで、岩がゴロゴロしているような場所が好みのよう。コンゴ川にミミズを沈めると、手乗りサイズのシノドンティスたちが飽きない程度に釣れてくる。
「オーネイトキャット」
いつもミミズを調達しているホテイアオイの群生地。「ヒレナマズとかパラチャンナとかいないかな?」とミミズをホテイアオイの隙間に落とし込んで探ると「コンコン!」と硬質なアタリがきて、中々強い引き。抜きあげると、現地でンボガと呼ばれるオーネイトキャット(学名Auchenoglanis occidentalis)だ!
こいつはムベンガの餌としてかなり優秀。今回は丁度良いサイズが手に入らず、餌には使わなかったけど、前回の旅ではンボガを餌にして何度もムベンガからのアタリを取った(写真は同行の望月さんの仕掛け)。パワフルで生命力もかなり強い。餌としてのアピール力が高いのだと思う。
ちなみに、かなり大きくなる(前回の旅で、現地人が刺し網で捕った個体を持たせてもらった)。
「カラシン系」
現地名ンボト。フナみたいだけどカラシンの仲間らしい。コンゴ川本流で一番数釣れるカラシン。雨期より乾季の方が釣りやすい印象。
雨期の今回、本流ではなかなか釣れず、支流でこいつがかなりの数群れているポイントを発見。でも、アモコとバンバが根掛かりを連発させて針のストックが切れ、僕には釣れず・・・。ムベンガの餌にも使ってきたけど、なぜか一度もアタリが来たことがない。
ロングノーズクラウンテトラ、現地名は忘れた。こいつも乾季の方が数・サイズ共に釣れる印象。今回は小型ばかり。
一匹だけ「ショートノーズ」の方も釣れたけど、写真撮る前に逃げられちゃった。
「シクリッド系」
コンゴ川はそんなにシクリッドの種類は多くないと思う。今回コンゴ川本流で釣れたのは、多分2種だけ。バンバが釣った頬がオレンジ色に染まるシクリッド。
口が大きくてちょっとピーコックバスっぽい。
(以前にブラジルで釣った、アズール川のツクナレ・フォーゴを思い出した。)
バンバが釣ったカッコイイシクリッドはその1匹だけで、普段よく釣れてくるのはこいつ。年中繁殖してるのか?乾季も雨期もオデコの出た個体とそうじゃないやつが釣れてくる。
(こいつは、コブダイっぽいな。笑)
「アジアっぽいナマズ」
バンバとアモコが何匹か釣っていたナマズの一種。タイとかそのあたり、東南アジアにいるナマズみたいだ。
「ギギっぽいナマズ」
コンゴ川本流の流れの速いところでは、シノドンティスに次いでよく釣れてくるナマズさん。こいつの学名はわかるんだけど、調べると30キロを超えてくるという情報もある。
バンバと村の少年が手漕ぎ船で釣りに出て、数時間で十数匹、このナマズを釣ってきたことがあった。小型がそれだけいるんだから、大型個体も少なくはないはず。次回延縄が楽しみだ。
「ポリプテルス」
コンゴには何種類かポリプテルスがいるけど、自分、ポリプは種判別ほぼできない。勉強はしてみてるんだけど、全然わからないだよなぁ。現地名はポリプ全部ひっくるめて「ムコンガ」、今回姿を見たのは1匹だけ。それも、切り刻まれて死んでいる個体・・・。
前回の旅では、「ポリプテルス・オルナティピンニス」をアモコが釣った。この種は模様が分かりやすいし、顔つきも特徴的なので僕でもわかる。オルナティは水槽内でもよく泳ぎまわるらしいけど、確かに、かなり流れの速い中で釣れててビックリした記憶がある。
「出会えて嬉しかったコンゴ川珍魚ベスト3」
3位、デンキナマズ!前回の旅ではアモコが釣ってて羨ましかったけど、今回は僕にも釣れました。
水から上げてしばらく経ってから掴めば、このサイズでも問題ない。村の子供が釣って来た羨ましい一匹。そんなイメージなかったけど、デンキナマズは意外と大きくなる。
2位、スパイニーイール!初めて見た一匹。そんなに数は少なくないようで、この旅ではバンバが3匹釣った。
1位、クテノポマ!魚がホントに好きな人なら、この魚がどういうところに棲んでるか、ルックスから想像がつくと思う。これは村人が釣った一匹。今回は余裕がなくて狙わなかったけど、次は自分で釣ろう。
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