2017年4月29日土曜日

秋のカラフトマスとオショロコマ

【2016.9.21】ウトロのカラフトマス

 北海道キャンプ釣行を終えた僕たち。次はカラフトマスを狙ってみることにした。例年なら9月半ばを過ぎると釣りのターゲットはカラフトマスからシロサケに変わっていくけど、今年はマスの当たり年らしく、この時期になってもまだまだ釣れているらしい・・・というわけで、ケイタさんは朝一から1人でカチコミ、自分は午後になってから合流した。「実家にいくら、送りたいからさ!」というケイタさん。知床まで来てロケーションとか完全無視で、マンメイドな、確実に魚が溜まっているポイントを選択していた(笑)。既にストリンガーには10匹以上のマスが繋がれている!「弁当用のシャケ、ひと月分は確保したな!」


自分も少し立ち込んでポイントに入ってみると、目の前にはすごい数のマスの群れが。ルアーを群れに投入すると、2、3投目でヒットしてきた。セッパリのオス!


その後も群れに向かって投げて巻いてくるだけでドンドン釣れる。去年はこの同じポイントで、数匹確保するのに2日かかったんだけど・・・。


ケイタさんは、「試行錯誤して、これに行き着いたんだよね!」という、10gのメタルジグを沖に遠投して、キープするための綺麗な魚を狙い撃ちしている(笑)。自分は群れの中にミノーをゆっくり通して、成熟の進んだカッコいい魚を狙っていった。


CD7、強し。この秋は縛りを設けて、殆どの魚をラパラで釣っていたような。


夕方まで釣って、最終的にはこんな感じになった。


その日の夜、ケイタさんの実家に送るためのいくら仕込みに取り掛かった。味見として少し食べたけど、マスのイクラ、やっぱり美味しい!


【2016.9.22】羅臼のオショロコマ

 「オショロコマを釣りたい」というケイタさんのリクエストで、午後から羅臼の渓流へ向かった。入渓しやすく、とりあえず友人を案内するときにまず入るこの川。体色の薄い、白っぽいオショロコマが多いけど、数は多い。


この時期はシロサケが遡上してきており、その卵を狙ってオショロコマ達が狭いポイントに集結している。小粒なミノー(ラパラのCD1)が良く効いた。

  
婚姻色が出始める時期でもあり、この川にしては色鮮やかなオショロコマも見れて、満足でした!

  
 帰り道、日没が迫る中、渓流を新規開拓してみることに。林道を走り続けたどり着いた源流域、何か所か見て回ってみたけど、どの川にもオショロコマがたくさんいた。渓相も良く、この辺りの開拓も楽しそう。熊が怖いけど・・・。



【2016.9.24】オショロコマの森探検

 今日は早朝から、アメマスを探して太平洋側に注ぐ河川を開拓するつもりだった。しかし、いざ目星をつけておいた川に着いてみると、昨夜の雨の影響かかなり増水しており、釣りにならなさそう。予定を変更して峠を越え、オホーツク海側の渓流を巡ってみることにした。
 最初に入った手持ちポイントの渓流では台風の影響か魚の数は少なく、ヤマメとオショロコマが数匹のみ。ここの川のオショロコマは黒味が濃くて凛々しい顔つき。



そこから新規開拓し、別水系の源流域へ。ここはオショロコマの楽園だった。


ケイタさんはマイヤーパンサーで綺麗なオショロコマを次々キャッチ。


この川にはサケやカラフトマスが遡上してきておらず、ほっそりスマートな個体が多かった。その中で唯一一匹、お腹がぷよぷよした子が。サンショウウオのお腹のようで、可愛い!

2017年4月24日月曜日

秋の渓流キャンプその3

【2016.9.19】北海道キャンプ三日目

 翌朝、やはり寝坊して6時半頃テントから這い出した。昨日までの悪天候が打って変わり、晴天。久しぶりの太陽が気持ちいい。今日は山岳渓流を開拓する予定だ。

テントを片付けキャンプ場を後にし、目的の渓流へ向かう。ポイントまでの道中、熊の糞がアスファルトの道路のど真ん中に鎮座していた。


「入ってきたら殺すぞ!って言ってんだよ」と笑っているTさん。嫌すぎる・・・。そして、入渓した渓流はブラウントラウトがいる可能性がある水域。夏はこの川の隣の沢に入り、大型魚のチェイスがあった。薄茶色っぽい魚体から、ブラウントラウトだろうと思われたが・・・。


雰囲気は良い。が、台風の大水の影響だろうか、1時間は釣り上がったが全く魚の姿が見えない。この川に見切りをつけて移動することにした。ケイタさんは近くの止水域でブッコミ釣りを試してみたいとのことで、ここで二手に分かれ、Tさんと自分は山奥の別の渓流に入ってみることに。

この川もロケーションは最高、なのだが、やはり台風の爪痕があちこちに。大水で流されてきた丸太を橋代わりに川を渡る。魚の反応は相変わらずない。


 次々に現れる良い淵や溜まりに全く魚が入っておらず、諦めかけていたところ、ようやくTさんのミノーに追いがあった。一度食い損ねて、足元まで追ってきたのは、40cmくらいのイワナ。魚がいることが判明し、それより上流はより丁寧に探っていった。
 
 流れの緩い小さな溜まりに、先攻しているTさんの隙をついて一投。「グン!」と来た。前日の事故で、北海道トラウトメインリールだった「アルデバランBFS」を紛失していたのでMV-55(ベイトロッド)+ケイタさんに借りたスピニングリール(笑)ワニ顔のカッコいい、オスのニジマスだった。

 
そして、この溜まりから少し釣り上がったところで、Tさんも2本追加した。


お腹がパンパンで、メスと思われる。秋産卵のニジマスが遡上しているようだ。


これにて脱渓し、川沿いの林道を歩いて車まで戻った。


ブッコミをしていたケイタさんと合流すると、目の前でニジマスを2本キャッチした。ここでTさんは一足先に帰路につき、自分は車で昼寝。夕方までブッコミで粘ったケイタさんだったが、それ以降追加はなかったとのこと。

 夜、Tさんの家に到着すると、机の上にキノコがたくさん並んでいた(笑)。キノコ採りをしながら帰ってきたらしい。シロノハイイロシメジとキンチャヤマドリタケ。


Tさん宅でホタテ焼き&キノコ炒めで軽く打ち上げをして、今回の北海道キャンプ釣行は幕を閉じました。Tさん、ケイタさん、お疲れさまでしたー!
 
 

2017年4月20日木曜日

秋の渓流キャンプその2

【2016.9.18】北海道キャンプ二日目

 翌朝、4時のアラームを無視して眠り続け、結局起き出したのが6時過ぎとなった。テントを片付け、川に向けて出発する。今日の川はかなり水量が多く、慎重に渡河していった。ケイタさんはヘルメットを装着。

  
既に最初の渡河でウエーダーに水が入ったTさん、毎度恒例の水抜き作業(笑)


入渓してすぐ、最初のヒットはやはりTさん。40cmくらいのニジマス!


2本の流れがぶつかる激流域にヘビーシンキングミノー(ハルシオンのデンス)を何度も通してひねり出した。


台風の大水で魚が流されきっているのでは・・・?という不安があったので、この一匹でホッとした。カラフトマスもそこらじゅうに遡上している姿を見ることができた。その後は、竿を咥えて大淵の岩盤をへつりながら難所を越えていき、目ぼしいポイントを探っていった。


岩盤エリアを越えたあたりで、ケイタさん、今回の遠征初釣果。赤ちゃんニジマス。タックルは僕のMV-55に、マレーシアでピーコックバスにハンドルを折られたままのモノブロック(笑)

  
川が開け、だいぶ歩きやすくなったところでTさんが再びニジマスを追加。お腹パンパンのグッドコンディション。これも同じくヘビーシンキングミノーにて。



  
再び岩盤エリアに入ると川幅がぐっと狭まり、流れも強いポイントに差し掛かった。「ラパラのCDJ-9をアップに放り流しながらダウンへ、ゆっくり回収」を繰り返していると、回収中に「ドン!」と来た。「あ、これデカイ!」岩盤を走り回って魚を追いかけ、何とか捕り込んだのは、鮭みたいなワイルドレインボー!

  
一気に下流に走り焦らされたけど、クルっと方向転換して流れの中で悠々とステイ・・・じりじり浮かせて尻尾を掴んでランディング。良い魚だった!



その後は小型のアメマスと、


産卵終わりでボロボロになったヤマメを追加。


ケイタさんにもCDJを使ってもらうと、すぐに良型ニジマスがヒットするも、惜しくもバラシ。


 直後、川を渡らないと突破できないポイントが現れた。Tさんは「トン、トン、トン」と軽やかなステップで難所を越えていく。それに続き、先陣を切っていくケイタさんの後を追うが、ケイタさんが力強く方向転換し引き返し始めた・・・と、同時に足を流れにすくわれる僕。頭まで完全に沈み、足の着かない水深を流されながら水中でウエーダーを脱ぎ捨て、背負っていた防水バッグで浮上・・・よく冷静になって対処できたと思う。マラリアに次いで、人生で2番目に死に近かった・・・。
前々から考えていたけど、今後はウェットスーツ+ライジャケ装備を本格的に視野に入れようと思う。やっぱりウエーダーは嫌いだ(でも、どんな装備であろうと無理しないのが一番、と思い知った)。そして、サヨナラ、MX-6・・・一番色んな魚を釣った、思い入れのある竿だった・・・。
一気にテンションが下がった僕たち。釣りを切り上げて、次の目的地へ向かうことにした。今日は魚をキープしなかったので、道中のスーパーで食材を買い込みつつ、銭湯に寄り道し、夕方には目的のキャンプ場に到着。明日はこの近辺での釣りになる。

今夜はケイタさんが料理長。鶏肉を2キロくらい投入した、鳥鍋!


そして、今日のキノコは「ベニテングタケ」・・・毒キノコです。

  
Tさん曰く、「食える毒キノコだから!」・・・?というわけで、スパイシーソルトで炒めて3人で1本試食・・・シャキシャキしてて、キノコ自体の味も濃厚で、美味!その後も特に体に異常はありませんでした。


テントに入り目を閉じると、流されたときの水中での光景がフラッシュバック。具合悪くなってきた・・・。

北海道キャンプ釣行3日目に続く

2017年4月18日火曜日

秋の渓流キャンプその1

【2016.9.17】北海道キャンプ一日目

 シルバーウィークを利用して、青森の雷魚マン、ケイタさんが道東にやってきた。「色んな鱒が釣りたい」という要望で、キャンプを絡めた渓流釣りからスタートした。

 ケイタさんと合流した日の午後、北海道キャンパーTさんとも合流。日没まで数時間あったため、小手調べとして渓流を軽く探ってみることにした。前日から降り続く雨で増水気味だけど、なんとか釣りはできそうな感じ。キノコを採りつつ、釣りになりそうな上流域に入渓してみる。

 
ケイタさんが先行し、Tさん、自分の順に釣り上がっていった。増水しているため、足元に気を付けながら進んでいく。若干のささ濁り状態ではあるが、状況は思っていた程悪くはなさそうだ。

 
雷魚釣り同様、「鬼のラン&ガンスタイル」で高速で釣り上がっていくケイタさん。あっというまに僕たちとの距離は開いていった。ケイタさんに追いがあったという溜まりで、上流側に回り込んでダウンで流していたTさんにヒット!40cm弱くらいのニジマス。


北海道の川では丁寧にじっくりやっていったほうが釣果は上がる気がする。その後、ライントラブルを直しているケイタさんを追い抜いて、Tさんがまた追加した(笑)。

  
今夜の食材として釣れた魚はキープすることにした。しっかり血抜きをして、ジップロックに投入。自分は小さなアメマスを追加した。それからしばらく釣り上がったが魚からの反応はなく、夕方で暗くなってきたので川から上がることに。


普段は川の傍での野営キャンプだけど、今日は雨で危険。ということで、キャンプ場でタープとテントを設営した。Tさんとの釣りキャンプはいつも雨に悩まされている気がする。


今朝、キノコ採りに行っていたTさん。大量のキノコを持ってきてくれた!Tさんがキノコ、自分たちが魚担当で料理に取り掛かった。



Tさんが採ってきてくれたキノコは種々様々。それぞれのキノコに合う料理があるらしく、手間をかけて選別し、下処理をしてゆく。

 
そして日付が変わる頃、ようやく料理が完成した。「キノコとニジマスのホイル焼き」、「キノコとイワナの炊き込みご飯」、「10種類くらいのキノコ汁」。最高のキャンプ飯だっ!
 
 
北海道キャンプ釣行2日目に続く