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2017年5月13日土曜日

コンゴ川の珍魚その3

【コンゴ川の珍魚その3 アフリカンスネークヘッド】

 アフリカにもスネークヘッドがいる。Parachanna insignis, Parachanna obscura, Parachanna africanaの3種。ググってみると、africanaは上品な美麗種。生息地も限られており、容易に見分けがつく。でも、insignisとobscuraの見分け方がよくわからない。

旅の序章、立ち寄った川沿いの村の市場で、ポリプテルス(オルナティピンニス)と共に売られていた個体。この旅での初めてのスネークヘッドとの遭遇。こいつは何だ?


それからムベンガ釣りのベースとなる村へ。どうやら奥地ではスネークヘッドはあまり生息していないようで、漁師が獲ってくるのはモルミルスやヘテロティス、ナマズ類、コイ科のようなカラシンが多かった。

そして奥地での釣りを終え、首都に帰還。超楽しみにしていた中華料理屋に来てみると、お店の生簀には、大量のスネークヘッドが・・・!!最初に見た個体とは比べものにならないぐらい大きく、コロコロしている。「アフリカ雷魚ってこんなにデカくなるんだ・・・」とちょっと衝撃を受けた。これは釣りたい。


約10日ぶりのまともな食事に感動した後、夜の闇市へ。ハイギョやクララが大量に売られている中、スネークヘッドもゴロゴロいた。っていうか、めちゃくちゃ太い・・・


長さはそうでもないけど、重厚感が凄い。どうやらスネークヘッドは首都近郊に多く生息しているらしく、商人に聞くとはえ縄や刺し網で捕っているという。見た目は日本にもいるタイワンドジョウみたいな感じ。カエル好きそうな顔してるよね、こいつ。


いつか、コンゴ川流域の湿地帯で、フロッグで「バフッ」・・・というのが、今後のコンゴの目標の一つだったりする。



そしてゆくゆくは、アフリカンスネークヘッド3種制覇が最終目標かな。まあこれも、ムベンガを終わらせてから・・・。

2017年5月11日木曜日

コンゴ川の珍魚その2

【コンゴ川の珍魚その2 はえ縄をやってみた】

 毎日、コンゴ川に生きたナマズやモルミルスをブッコみ、水面のウキを眺め続ける毎日。ムベンガのアタリは2日に1回あるか、ないか。炎天下で飲み水も十分になく、飯は一日一食。この釣りはホント、辛かった。ある日、そんなルーチンな毎日に楽しみを見い出すため、即席ではえ縄を作って仕掛けてみることにした。


餌はミミズ。コンゴのミミズはなんと、おっぱいがある。・・・いや、おっぱいではないんだけど、これは一体なんなんだろう。あるのとないのがいたから、生殖器官かな・・・?


ミミズ汁でぐちゃぐちゃになって不快だ。それでもこの川には魅力的な珍魚がたくさんいる(はず)。黙々とミミズたちを針に縫い刺しして、ハリスまでたくし上げていく。針持ちの問題上、はえ縄でミミズを餌にすることってなかなかないよね。


ミミズを縫い刺しした枝針をメインラインにくくりつけ、水深50cm程のワンドに沈めた。狙いはポリプテルス、プロトプテルス(ハイギョ)、ヘテロティス(ナイルアロワナ)・・・夢が広がる。うまく掛かってくれれば、それらはムベンガ釣りの餌にもなるし、自分たちの食料にもなるだろう。

 翌朝、ムベンガのポイントへ向かう前にはえ縄を回収しに行った。ワクワクしながら引き上げると・・・お、ウォーキングキャットフィッシュ(Clarias batrachus)!いわゆるクララってやつだ。


このナマズ、異常に生命力が強い。肺呼吸するため、冷蔵器具のない僻地でも好んで捕られ、市場では生きた状態で大量に売られていた。こいつもムベンガ釣りの餌として使ってみたけど、ずっと生きてて非常に扱いやすかった。が、ムベンガからのアタリはなし。こいつが通用するなら、すごい楽なんだけどなー。


しかし、この日の釣果はこのクララ、一匹のみだった・・・。30本以上は針を入れているをだけど・・・心が折れかけた。雨季のコンゴ川はホントに魚が釣れなかった(乾季の8月は、結構色んな小魚が釣れたんだけど)。
 話はそれるが、下写真、首都ブラザビルでの光景、夜の路上で開かれる闇市(?)。エタノールランプみたいなやつを灯りにして、売られているのはサルの干物(内臓入り・・・)、ヤマアラシの肉塊、ニシキヘビのぶつ切り等・・・動物の死臭が漂い、商人のおばちゃんたちが呪いの儀式中の魔女に見える。そんなカオスな空間には、超巨大なクララも売られていた。Clarias gariepinus かな。


わかりにくいけど写真中央のがそれ。下半身はぶった切られて売れたのかな。闇市のおばさん達(フロム対岸のキンシャサ)は超パワフルで常にブチ切れている。「金払えコラァ!!」と怒鳴ってくるので、隙をついて写真を撮ったり魚を触ったりしていると、ナタの刃で腕をトントンやられたりしたのだった。

 さて、コンゴ川でのはえ縄に話を戻そう。初回はクララ一匹のみだったが、僕らはまだあきらめない。場所を替え、再度はえ縄を沈めた。翌日回収するが、ぐっちゃぐちゃに絡まって、しかも根掛かってる・・・。そんな絶望的な状況の中、「グン、グン」と生命反応があった。結局メインラインが切れ、ほとんどの仕掛けをロストするという最悪な結果になったが、唯一の救いになったのがコイツ。デンキナマズ(Malapterurus electricus)付いてたー!!


小塚さん「触れよ」・・・。「デンキナマズのビリビリはそんなに大したことない」という思い込みから、普通に掴みにかかったら「ドン!」って心臓まで来るぐらいの電気ショックを食らった。え、こんな強いの・・・?古田君にも触らせようとボガグリップで掴んで近づけると、「オメー、マジでやめろや!!!」と本気でキレられた。


他に掛かっていたのは、小さなテラピア一匹のみ・・・。労力に見合わず、体力が奪われていくだけなので、はえ縄はこれでヤメにしたのだった。


でもいつか、ムベンガを終わらせたら、コンゴ川ではえ縄とブッコミをやり続けたいな。未知なる魚たちが僕を待っている。

2017年5月8日月曜日

コンゴ川の珍魚その1

 2016年3月、憧れ続けたコンゴ川に立つことができた。目的は、ゴライアスタイガーフィッシュ、ムベンガ。話には聞いていたし予想もしていたのだけど、とにかく難しい魚だった・・・獲るまでやるから、負けたとは思わないけどね。


「船沈没未遂事件」「主食は麺一本一本が一体化したカビパスタ」「超悪路を奴隷トラックで24時間オーバー」「同行者がマラリアで入院」等・・・めちゃくちゃな旅だったけど、そこらの話はまたそのうち。まずは遠征記の手始めとして、コンゴで出会った珍魚達を紹介していこうと思います。ムベンガのアタリを待つ間に小魚を狙ったんだけど、これがまた釣れないんだ。


【コンゴ川の珍魚 モルミルス】
 ある日、ミミズを餌に糸を垂らしていたアモコがモルミルスの一種を釣ってきた。「これは羨ましい・・・」。僕も同じ仕掛けでやっていたけど、全くアタリが無くて早々に諦めてしまっていた。


この日はムベンガ釣り用の生き餌が不足しており、大喜びでバッカンにキープ。すぐにこんな形でコンゴ川に特攻してもらった。


この一匹で火が着き、再度チャレンジしてみる。餌は今朝漁師からもらったムベンガの赤ちゃん(笑)新鮮な餌の方が食いは良いはずだ。カレイの投げ釣り用仕掛けに切り身にしたムベンガをつけ、流れが渦を巻く岩盤沿いに沈めた。


置き竿にして間もなく、「グーーン」と穂先が入っていった。アワセをいれると、重い。が、全く引かない。一気に巻くと、デローンとモルミルスがぶっ飛んできた。やった、ほんとに釣れた!


この旅では出会わなかったけど、8月に再訪した際は漁師が1m近いモルミルス(mormyrops anguilloides)を捕っていた。ちょっと雰囲気は違う気がするけど、コイツの若魚かな?


にしてもモルミルス、良い魚だ。こんな遊泳力のなさそうな体してるのに、渦まく流れの中でどうやって生活してるんだろう。


で、僕が釣ったこの一匹もトレブルフックを背負わせ、即ブッ込んだ。結局この日もムベンガは釣れず、餌に使ったモルミルスたちは僕らの夕飯に。とりあえず油で揚げたけど、身がベチャベチャしていて、あまり美味しくなかった。




【コンゴ川の珍魚 ロングノーズクラウンテトラ】
 ロングノーズクラウンテトラ(Distichodus lusosso )の幼魚。これもモルミルスを釣ったのと同日。ムベンガの切り身を餌に、置き竿にしておいたら掛かっていた。顔から背中にかけての盛り上がり方が素敵だ。大型化するようで、大型個体は縞模様がくすんで黒っぽくなるらしい。成魚を見てみたいな。


この旅で(竿で)釣った魚は、モルミルス一匹、クラウンテトラ一匹、以上になります。笑