2021年5月30日日曜日

月刊Angling MONSTER 5月号

 【毎月30日更新 月刊Angling MONSTER 5月号】

●Angling CARP
 毎年、5月は鯉狙いに力を入れています。僕が拠点にしている道東エリアではマイナーな存在で、狙って釣ってる人ってほぼいないんじゃないだろうか?トラウト王国では皆興味なさそうだけど、北海道の鯉は個人的にすげー価値がある。


実は道東、色んな所に鯉がいて、圧倒的環境によって巨大化している。5年くらい前から、春先にルアーで狙い打ちする釣り方をやってて、これまでメーターオーバーは2本、自己記録は103cm!

(夜にこのサイズを釣っても、自撮りができない・・・)

各水系にドイツゴイがそこそこ数居るのも、道東エリアの特徴かと。今年は力を入れて狙ってみました。

(去年釣った80アップ。日本で、健康体でデカいドイツゴイの釣果写真って、なかなか見ないよね。)

【夜のサイトフィッシング】
 今のところ、メーターオーバーへの最短近道釣法。過去メーター超え2本はこの釣り方で捕ったんだけど、去年、今年共に超大型には出会えませんでした。今年の最大魚は95センチ未満・・・充分デカいとは思うけどね!


夜にライトで照らして鯉を見つけて、「匂い」と「リアクション」を突いていくんだけど、ある要素が障害になって簡単には食ってくれない。餌には無反応。これまで色々試して、今年答えが出ました。「虫ヘッドパワー+タコベイト、内部に発砲材」。笑。


90オーバーは上の一匹の他にもう一本!去年は余裕のメータークラスを数本目視できていたけど、今年は中々条件が整わずに、鯉の数自体も少なかったなぁ。今シーズンの旬はとうに過ぎたので、サイズ狙いはまた来年。挑戦は続きます。


そして、夜サイトでは初のドイツゴイも!コイツは鼻っつらに外掛かり。まぁ次はしっかり食わせて釣ろう。大きくはないけど嬉しい一匹でした!


【昼のサイトフィッシング】
 夜がメインなんだけど、たまに昼間もやります。この日、気候条件がバッチリのタイミングで、「これはイケるな」と予想して出撃。昼は夜と違って圧倒的に釣りやすい。90クラスも一本出ました!


そして昼用のマイポイント、ドイツゴイが多い。今年はチタラに拘って3回食わせて全部すっぽ抜け(コイには、テールに針装着するのが良いかな)。チャンスもそう多くはないので、痺れを切らして夜サイト用のタコベイトを投入、一撃!


タックルは、いつもの「何でも用」で、
MX-7S
ストラディック3000XG
PE2号(ダブルラインで直結)、でした!


●チタラ・マイストーリー
 今月の釣果報告はコイだけ・・・では、ちょっとネタ不足すぎるので、チタラの思い出を振り返ろう!まず、試作品が出てきて仲間内で使い始めた当初。色も何も塗っていない初期プロト(ボードベイト、という表現をしていた気がする)を泳がせて撮影したアクション動画、探したら今もユーチューブにあった(よくわからんけど、1.5万近く再生されてる笑)。

(コレ、中国でチタラが丸パクリされて、それのPVとして勝手に使われてるって誰か言ってたような・・・笑)

僕の手元にプロトのチタラ(ピンクカラーの7g)が届いたのは、2015年秋。すぐに使ってみたくて、まずはライトロックフィッシュゲームに投入してみた。漁港でクロソイやエゾメバルを狙う。堤防に沿って投げて、竿を立てたまま放置(カーブフォール)で「トンッ」と当たってくる。


あとは、ロッドを立てたまま「ブルブルしない速度でのただ巻き」でもよく釣れた。カーブフォールにしろゆっくり巻きにしろ、「多連結」の特徴を生かした釣り方と言えるかな。使い始めはフックシステムを模索して、テールにもシングルフックを装着したり、色々試してました。


次に、湖でのヒメマス。産卵接岸の、婚姻色出た魚がターゲット。ヒメマスに限らず、僕がチタラをトラウトで使う際は「リフト&フォール」が基本。リアクションやイライラで口を使わせるイメージかな。


この日はベニザケがヒットしたけど、バラシ。「デカい魚相手に、細軸の小さなトレブルフックじゃ絶対にダメだ」と実感して、チタラで大型魚(トラウト)を狙うため、シングルフックがメインになっていく。


そして、産卵前後の遡上したアメマス狙い。ヒメマスと同じく、食い気のないタイミングに当たることも多い。産卵河川となっている細い渓流に入ったこの日、同行者は「巻きの釣り」をミノーでやってほぼ釣れず、「リフト&フォール」を通した僕は、結構な数を釣ることができた。


当時、チタラは既に発売されていて、オリジナル7gとミニ2.8g(だっけ?)があった(マックスの20gはその後発売されたんだっけな・・・)。この日はフォールスピードの関係でシンキングプラグを軸に組んでいたけど、流れが緩いプールでは2.8gモデルを投入して、サイトで食い気のないアメマスを拾っていけた。



季節を巻き戻して初夏(チタラテスト2年目)、海や河口域から遡上してきたアメマスを狙う。北海道ではわざわざやる人少ないだろう、こんな堰下。写真では立ち込んでいるけど、川に入る前に堰の上から投下して探ることも多々あり。僕の個人的なイチポイントなんだけど、ここではチタラ一択です(渓流の深い滝壺なんかも同条件だよね)。


オリジナル7gを上流側に投下して、「ピッ、ピッ」と鋭く短くしゃくって、ボトムを跳ね上げさせつつ転がしていく。魚が遡上してきていて、ボトム(付近)にお腹をくっつけた状態で、群れでずらっと並んでいるイメージ、そいつらがパクっと口を使う。



この日はバッチリのタイミングに当り、朝マヅメのみで25本オーバー、翌朝マヅメも畳みかけて合計50本くらいのアメマスを釣った。もちろん、チタラオンリーで。


他の一般的なメタルバイブやスピンテールジグ、小粒なヘビーシンキングミノーやバイブレーションなんかでも出来る釣りだとは思うけど、「ジョイントの鉄板」というのが、プラスアルファの釣果に繋がっている気がする・・・ま、他のルアーを試してないからわからないんですが笑。


とにかく、川でアメマスを狙っていると「結局チタラ」現象になっちゃって、他のルアーに手が伸びないことが結構ありました。


この辺りにはセッティングが落ち着いて、「チタラ7g大型トラウトバージョン」が完成。フックは大きめのシングルフックをフロントのみ。スプリットリングは強化2番に交換。


大きめのシングルフックを使ってリフト&フォールの釣りをすると、フックがメインラインやなんかに掛かっていわゆる「抱いた」状態になることがあるけど、このシステムだとストレスにならない(絡みづらく、キャスト先で抱いても、バシバシしゃくってやるとすぐ外れる)。

(「抱く」とはこーゆーこと、3例。トレブルフック仕様で、バーチカルな誘い方をすると、やっぱり絡みやすい印象。シングルフックに変えるだけで世界が変わるから、試してみてほしい!)

もっと言うと、スナップを使って結束した場合、リフト&フォールを繰り返すとスナップ自体に針先が入ってしまうことが偶に起こる(上写真、右下)。その対策として、強化2番リングを入れて直結するのが個人的には一番確実。・・・でも、「考えすぎなんじゃね・・・?」という気もしてきたので、シンプルなスナップ結束のシングルフックシステムを、今年は通してもう一度検証してみよう。とにかく無駄は省きたいので!


因みに、ケプラー巻きのシングルフックを使う際は、ケプラー部分にアロンアルファを数滴垂らして染み込ませ、「硬質化」チューンしてます。ヌルっとした元の素材のままだと、魚が掛かった時にスライドして、スプリットリングから抜けるんじゃないかと心配で・・・。あと、硬質化=質感をガサガサ・ガピガピにすることで、適度にフックの自由度を下げて、暴れ過ぎない(抱きづらい)って効果もある気がする。


・・・最後に、(みんなあまり興味なさそうな)オマケの愛しきコイ科たち。多摩川にマルタを狙いに行ったとき、その渋さに結構驚いた。チタラがあってよかったなあと。


一方、北海道のマルタ、「ジュウサンウグイ」は比較的簡単な印象。毎年、堰下でゴッチャゴチャに群れてる奴らと遊んでいます。


僕らが「コイメタル」と呼んでる遊び方も。コイ科に強いルアーって、世界の珍魚ルアーとしても優秀だと思います!



●チタラ最新釣果2021
 最後に、チタラでの最新釣果をば・・・本当はデッカイアメマスをドーンと出したかったんだけど、まだ子アメしか釣れてません汗。



僕の手持ちポイントは、タイミング的にまだ早いようで。もうちょい暑くなってからが楽しみだな。チタラで良い奴出せるよう、ポイント開拓進めつつ、徐々に力いれていこう!



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 今月はこんな感じです!ようやく道東も色んな釣りモノが良い季節になってきて、そろそろ本腰入れてやってこうと。来月は、北海道らしい更新が出来るかな・・・?次の固定日更新は6月30日に。それじゃ、また!