2020年6月1日月曜日

道東の野ゴイ釣り春の部 ダイジェストその3

【2020.5.12】

 久しぶりに明るい時間に釣り。水辺に立つと、目の前には推定90後半~クラスが一匹、そしてレアなドイツゴイが一匹!「どっちを取るか」と一瞬悩んだけど、ドイツゴイにアプローチ、「コン!」っと一撃で食った!


ドイツゴイ、「鏡ゴイ」とも呼ばれていて、鱗が特徴的。過去に江戸川で小さいのを釣ったことがあったけど、ハクレンのヒッカケ釣りの外道だったので、「確実に食わせて釣った」この一匹、かなり嬉しい。


セッパリが素敵、砲弾みたいな体形から「小さい?」と錯覚したけど、測ったら85cmありました。てことは手を付けなかったアイツ、メーターあったのかも・・・。



ちなみに、コイツ。ランディングしてビニールシート敷いて、撮影前に魚体を水辺で洗っていたら大暴れして逃げられた・・・。ショックのあまり立ち尽くしていたらまた泳いできたので、迷わずにヒッカケて捕りました。最初は完全に食わせてたから、気にしない(笑)


やっぱ、夜に比べて昼間は格段に釣りやすい。その後もメーター級の魚影を探したけど、アイツは戻ってこなかった。ルアーで狙える春のチャンスはあと数回かな。


【2020.5.14】

この日も明るい時間に竿を振れた。でも、前日夜ずっと雨が降っていて今日は強風&肌寒く、魚っ気がない。しばらく観察して目視できたのは普通サイズのみで、「あー、今日はメーターのチャンスはないな」ということで、美形に狙いを絞ってヒット!小顔でヒレが発達した良い鯉だ(^_^)


追星出てるし、雄だね。中々こんなカッコいい鯉、いないよね?(と、モチベーションを上げていく。笑)


ビニールシートを水面に浮かべてから、鯉をその上に滑り込ませて包み込んで持ち上げる。ウロコ一枚剥がさずにリリースできました。今まで捕り込みに苦労してたけど、水面まで降りられる場所は、コレだな。


状況良い日、明るい時間にあと数回、この釣りをできたら可能性はありそうなんだけどなあ。この先天気が悪いみたいで、夜サイトは諦め気味。


【2020.5.16】

デカい奴らは完全にいなくなってしまった。90ありそうな奴も見えなくて、一番デカそうなのを釣ってみると、やっぱり80cm台。時期的にルアーで狙い撃ちする釣りはもう厳しい感じ。でも、今年でサイトに良いタイミング、条件がかなり絞れた。


そろそろ道東は鯉の産卵が本格化していく季節。それ以降はブッコミに移行するかな。サイトがダメなら、メーターオーバーのハードルは相当高くなると思うけど、試行錯誤を楽しみつつ頑張ってみよう。

2020年5月27日水曜日

道東の野ゴイ釣り春の部 ダイジェストその2

【2020.4.28】  

 朝は手がかじかむぐらい寒かったけど昼間は12度くらいまで上昇、雨が降ったり止んだり。春っぽい低気圧、かつ無風状態だったので20時からチェック。この日は15匹以上目視、まず一匹目は80台前半!


レンジバイブ、この釣りにばっちりハマってる。フックはトレブルMHのマジ仕様。


次、メジャーの当て方がメチャクチャだけど(笑)、また80クラス。皆ぶっとくてパワフルだから、どうしても捕り込みに手こずってしまう。足元まで寄せると水深10cmもないので、ボガとか使うと鯉が暴れた時に力をうまく逃がせなくて、口を貫通しがち・・・。コイツも良い鯉だったけど鱗に血が滲んじゃった。ネットはダルイし、なんか策を考えなきゃな。


3匹目は確か87cm。ウエイトはないけど、面長で尾びれも発達してて思ったより長さがあった。


ビニールシート敷いて写真撮りたいけど、短時間で(釣りしてるのはいつも1時間くらい)移動しながらの釣りになるから、色々面倒なのだ・・・笑、というわけで、次回からは目視で見つけてからアプローチする鯉を、これまで以上に選別していこう。


 この日、今年初の「明らか」メーターオーバーを一匹見た。巨大なヤツを見つけちゃうと、緊張してうまくいかない。90クラスも数匹いたけど、捕れず。針先を常にキンキン状態でキープすることが重要!


【2020.5.2】  

 しばらく最高気温が15~20度の日が続くようで、期待が高まってくる。この日は20匹近く見つけて、やっぱり今夜もいた、明らかメーターオーバー。口先に触れたけどダメだった・・・。90クラスも2本ミスって、気持ちを落ち着かせようと普通サイズに手を出すと、珍しく「スコーン!」と食ってきた、小さいけど今年イチ引いた。今夜はこの一匹のみ。泣



【2020.5.9】 

 季節が進んで、メインベイトがコイツになりました。「完全肉食ゴイ」という妄想で、モチベーションを維持していきます。


 この日はメータークラスは確認できず。良いタイミングは完全に過ぎてしまったようで、見える鯉の数自体がかなり減ってしまった。でも、「あー、ダメだ、小さいのしかいねー」と思いつつ最後に釣ったら、92cmあったぞ。


 前に見た奴、やっぱり相当デカい。とりあえず今年イチなので、ビニールシートしいてメジャーもしっかりあてて、写真撮りました。綺麗な鯉だ。


2020年5月26日火曜日

道東の野ゴイ釣り春の部 ダイジェストその1


道東の鯉釣り。2016年からこれまで、毎年チョコチョコとやってきて、ルアーでの「夜サイト」という釣りをある程度完成させた。条件が揃うと、浅場に多数の大型個体が集結して、メーターオーバーを狙い打ちできる・・・目視でサイズを選べるからね。2016年6月上旬、ラトリンラパラにきた103cm。僕の北海道での初鯉がコイツだった笑。


2017年は「明らかメーターオーバー」をDコンで掛けたけど、長時間ファイトの末、針が伸びちゃってバラシ。2018年は匂い付きワームを導入して、今までで一番数は捕った(でも、口元に送り込めば吸い込む、っていう単純な話では全然なかった・・・)。同年5月上旬、虫ヘッドパワー2gとマルキューのパワークラブの組み合わせで同じく103cm!


北海道で鯉が巨大化する要因は、間違いなく餌だろう。ワカサギ、サケ稚魚、スジエビ、シジミ、モクズガニ・・・本州のフィールドと比べて、動物食性が相当強いと思う。メーターオーバーは毎年複数目撃していて、一度、110あるんじゃないかという個体も見てる。よし、今年はちょっと頑張ってみようか・・・。というわけで、久しぶりにタックルを組みました(2月にアフリカから帰国してから全く釣りに行ってなかった)。まずはルアーで夜サイトから。季節が進めばブッコミも。


我流にならざるを得ない道東エリアの巨鯉狙い。だからこそ面白くて、もっと煮詰めていきたいな・・・と毎年思いつつ、ここ何年もダラダラやってきてるんだよな。コロナだし、同業釣り人にまず出会わないこの釣りはこのタイミングにはアリかも。今年こそはやり込もう。気合い入れるために120cmまで測れるメジャーも買って撮影用のビニールシートも用意した(^_^) 今年はメーター獲りたいぞ!



【2020.4.19】

日中15度まで気温が上がり、晴れ。春っぽい雰囲気に、「そろそろかな?」というわけで、今年初の夜釣り。釣り方としては、鯉がさしてきてる浅場をライトで照らして、目視で見つけて狙い撃ちするという・・・と、まあ、大したことない単純な話です(笑)。匂い付きワームも効くけど、今年はプラグで。チャートのレンジバイブ45でいくぞ(^_^)


さて、いざ水面を照らして歩いてみるけど、やっぱ夜はまだまだ寒いし、見える鯉も全然多くない。合計4匹目視できて、今年一匹目は84cm!が、残念ながらエラ蓋にスレ掛かりしちゃいました。でも、野性味ある良い鯉だ。


毎年恒例のピンスポットにはモクズガニも集まり始めてて、水中にも春はやってきてるんだなーと。この水域の巨鯉は確実にモクズガニも食ってるはず。今年はカニ餌でブッコミをやってみたいのだ。近々捕まえてウチでストックしよっと。



【2020.4.21】

フェーン現象で日中19度まで気温上昇!したけど、山から吹き下ろす風で体感はそこまで。一応夜釣りに行ってみたら、結構な向かい風。一応なんとかなって、3匹目視して1キャッチ、85cm!顔が丸くてあんまかっこいい鯉じゃないけど。


でも、完全に口掛かりだ(^_^) この一匹で、夜サイトは完全に確立した!今年はこれまでで一番数捕れそうだ。



【2020.4.25】

日中気温11〜12度、曇り気味だけどなんとなく春らしい雰囲気。4月中はこの「なんとなく春」を感じたら、夜チェックしに行くことにする。文章でデータに残せないけど、この感覚が重要。今日は9〜10匹目視、最大で90ちょいくらい。見つけた最大魚は逃げられちゃったけど、良いのを一本。うん、完全にこの釣りをモノにした!


そんなにデカくないなーと思って測ると、今年イチで88cmあった。90前半と目測したヤツ、意外ともうちょいあったのかも・・・日に日に鯉も増えてきて、今年もメーターのチャンスがありそうだ。


毎年おなじみの外道、ヌマガレイも出始めたぞ。見かけたら、ついついチョッカイかけてしまう。可愛い魚だ(^-^)





2020年4月23日木曜日

トローリングにはラパラ

 アフリカのラテスを狙って、ツルカナ湖とタンガニーカ湖で合計3週間ほどトローリングをやってみて、ようやく色々掴めてきた感が。今回のタンガニーカ旅を経て理想のルアーセレクトが自分の中でまとまったので、新しくルアーを買った。まずはエックスラップマグナムの20と30を追加。こいつのトローリングでの安定感は異常!


続いてCDマグナム14と18。手持ちのは牙魚にガキガキにされたり、トローリングで岩場を引きすぎてボロボロになってしまったモノばかりだったので、この機会に追加。キャスティングで狙っていく分には当たり外れはないけど、トローリングで引っ張るとなるとCDマグシリーズは結構個体差が出てくる。暖かくなったら近くの川でスイムチェックしてこよう。


さらにエックスラップマグナム40も追加した。「40」というのは、40フィート潜るよって事。ラインもリーダーが130lbとか相当太いものを使うのでそこまではいかないかもだけど、10m+はいってくれるでしょう。


今回追加したCDマグナムには、ラパラではお馴染み「ケツ縛りチューン」を施した。


これらに手持ちストックのスーパーシャッドラップを2個追加して、3m~10m+の岩場を、水深に応じてルアーチェンジして探っていく感じ。カラーは全て膨張色、派手系で統一、エックスラップマグナムシリーズはリップに色が付いてるのもイイね。今自分の中で熱くなってるアフリカラテスはもちろん、今後トローリングで狙っていくアイツやアイツを考えても、これでベースはバッチリ整っただろう(^_^)


世界はコロナでさらに遠くなっちゃったけど、いつでも動き出せるように体制を整えていこうと思います。釣り旅できる未来が、早く帰ってきたらいいな。




2020年4月11日土曜日

タンガニーカのラテスを追う その6

  納得のバンパーを手にしたところで、僻地滞在は残すところあと3日。「もっとデカいヤツを!」ということで、最後まで全力を尽くしていく。移動してきたエリアでも釣れてくるアベレージは5、60cmといった感じで、たまたま一本良いのが出はしたけど、日に日に反応が悪くなっていった。夕マヅメに小型が一本しか出なかったところでこちらを見切って、元いた広大なシャローエリアに戻ることにした。


 朝から移動を始めて、昼前に釣れるゾーンに差し掛かってしばらく流していくとドンっときた。それ以降もホットスポットのシャローをトローリングし続けたけど反応があったのはこの一匹のみだった。やっぱり日が高い内は反応が悪い。


 さて、今日を含めて釣りはあと2日。気持ち的には少し余裕ができたことだし、「朝&夕マヅメでトローリング、昼間はガチ小物釣り」といった感じで、無駄なく洗練したプランで過ごしてみることにした。まずは朝マヅメ終わりの船からのシクリッド釣り。ずっと気にはなっていたけど手を付ける余裕がなかった。ワクワクしながらタックルを組む。この釣りのために持ってきた、MX-1&スライドグリップ(プロト)に、出国間際に慌てて追加購入してきたナスキー500の組み合わせ。


探っていくのはボトムが目視できる数メートルのところから、水深30mまで。魚探は水深を測るためだけに使う。地形など一切考慮せずに適当に場所を決めても、ボトムまでサビキを沈めると釣れまくる!




タンザニアでもちょこっとやって色んな種類が釣れたけど、それ以上の釣れっぷり。サビキの針全てに掛かってくることもあった。湖底はシクリッドだらけなんだろうなぁ。


シクリッドがヒットして、巻き上げてくると「ジィィィーーー!!」っと突然ドラグが悲鳴を上げる。犯人はクピ。こいつは浅場から深場まで、どこにでもいるな。


群れに当たったのか次々クピがヒットしてくる。MX-1のリールモードで遊ぶには良い相手だけど、持ち込んだサビキの糸が弱すぎた。歯に擦れたりしてブチブチ切られてしまう。貴重なサビキ仕掛けが次々ダメになっていく・・・。


クピを数匹キープして、船上で昼食にする。僕が釣りをしている間にトーマスが火を起こし(ローカルの七輪を持ち込んで、船上料理)、炭火でじっくり焼いて、米も焚いた!タンガニーカの焼き魚定食。久しぶりのコメが超嬉しい(^^)


やたら引くぞ!と思ってゆっくりゆっくり上げてくると、なんとラテスの幼魚がトリプルヒット(笑)ランディングで一匹外れて、ダブルキャッチ。なんか、バンパーと雰囲気違うか?このサイズだと、ぱっと見わからない。


最後の最後に釣れた、デコっぱちのフロントーサ!タンザニアでは小型のが3匹釣れたけど、町の市場で大きな個体がまとまって水揚げされているのを見て、ここで釣っておきたいと思ってたのだ。


釣れたのはこの一匹だけで、数は他のシクリッドに比べるとこの辺りではそんなに多くないのかな。超嬉しい一匹!


そして、久しぶりに「オフィス」に戻った。ゲイ君の上司たちが新たにやってきていて、「ここに滞在するならカネを払うのだ」というので、数千円を納めてキャンプ地を確保した。・・・毎日、食事は魚とシマのみ(村で買い込んだバナナと玉ねぎは全部サルに食われてロスト)、調味料は塩だけ、水分補給はタンガニーカ湖の水オンリー、そして慢性的に睡眠不足という生活が続いていたためか、ここのところ常に身体がめちゃくちゃダルい。「でも、俺に残された時間は少ないんだ」と自分を奮い立たせて、オフィスの前でも陸っぱりで、休むことなく竿を振った。


同じくMX-1の「リールモード」で、これまで手を付けていなかった小型ルアーで岸際を探る。Dコンパクトで岸際を打っていくと、婚姻色バリバリのシクリッドがヒット。


テラピアや産卵モードのシクリッド達が群れているけど、ルアーへのそんなに反応はよろしくない。釣れるのは、最初に釣れたのと同じ種類のシクリッドばかり。でも、楽しい釣りを発見した。大きな岩陰にラテスの幼魚が群れで居ついていて、Dコンを通してフォールさせると次々食ってくる!





手のひらサイズ~、ちょっとしたセイゴサイズまで(見た目もヒラセイゴみたい)。このサイズになってくると、MX-1リールモードで遊ぶと、すごく楽しい!


チビラテスに夢中になってキャストし続けていると、「ズガーン」とクピがすっ飛んできてヒット。しかもなかなか良いサイズ。岩に擦れないよう、ロッドを高く掲げて、なんとかいなして捕り込んだ。


 そして本命の方はというと超高活性!朝マヅメはあまり反応が良くなかったけど、夕方になると次々ヒットしてくる。


思うところあってスーパーシャッドラップを封印してCDマグナム一辺倒で流していくと、少し流れが変わったかも・・・?



そこそこサイズを2本捕って、最後の最後までやりきって、この旅は終了となりました。


この旅最後の一匹。ほんとバンパーは個体差が激しい。体表のヌル感とかも、サカナによって違ってくる。こいつは居つきの個体だろう、かっこいい!


でも、最終日の夕マヅメ、本当の最後の最後に隊員が握る竿に来たヤツ。僕が竿を受け取る間もなく一瞬でノされて「パァン!」と、メインPEをブチ切っていった(手首を返されて竿が一直線になり、糸が湖底の岩に擦れた)。手練れのウェイビーおじさんではなく、この日イレギュラーに同船したトーマス友人が竿をホールドしてたのが、負けた原因だな・・・「ビッギフィーッシ」ってドヤ顔されて(大物の一発がどれだけ貴重か理解できていない・・・仕方ないんだけどね笑)、殴りかかろうかと思った(笑)。やっぱり、まだ終われないわ。


 10日間の釣りを終え、夜通し湖を走って町に戻り、隊員たちに見送られて早朝の乗り合いバンに乗って再びタンザニアへ。サブターゲットを狙って1週間ほど旅を続けたけど清々しいほどにボコられて終了でした。


毎日修行のようなトローリングに付き合ってくれたトーマスとウェイビーおじさんには感謝しかない。また彼らとこの湖で夢を追おう。この地に帰るのが楽しみだ!

タンガニーカのラテスを追う おわり