【2018.2.10】マイピリ滞在9日目 ムベンガアタリ2
今日も岩壁ポイントへ。投入して1時間もしない内に沖側の仕掛けにムベンガがバイトしたが、フッキング直後にジャンプして外れてしまった。サイズは1mくらい。「今日もこのまま流れに乗れるか?」と期待したけど、それからずっとアタリなし。通りかかった船を避けるために仕掛けを回収して投入しなおすと、仕掛けを沖に向かって流している最中にバイト。一瞬で10m程走ったが、アワセる前に離してしまった(流している最中に食ってくることって結構ある)。その後は反応なし。昨日のムベンガの気配はすっかりなくなってしまったように感じた。・・・夕方村に帰ると、大粒の雨が降り出した。雨は酔っぱらい村人とヤギ、ニワトリ共の活性を下げてくれる。子供たちと屋根の下で雨宿るけど、風もすごくて嵐みたいになってきた。
とりあえずテントに避難して横になっていたらいつの間にか眠っていて、20時過ぎに「火を起こしたから飯作ってくれよー」と起こされた。今朝から刺し込むような腹痛がずっと続いていて、軽い頭痛もある。適当にニシンの缶詰を使って和風パスタを作り、掻き込んで即就寝。雨音が心地良い。雨降りのテントの中は僕の大好きな空間になった。
【2018.2.11】マイピリ滞在10日目 釣りお休み
朝目を覚ますと、まだ大粒の雨が降り続いていて、テントの足元が水浸しになっていた。僕の疲労がピークに達してきていて、天候も悪いので今日は完全オフにすることに。一日中村で過ごしてみてわかったことは・・・「そこにいるだけで疲れる」ということ(笑)。書きだすと愚痴ばかりになるので省略するけど、色々あってアモコにフライパンを投げつけそうになった。我慢した。
【2018.2.12】マイピリ滞在11日目 ムベンガアタリゼロ
昨晩、アモコが作ったムベンガ燻製(3日前に釣ったヤツ)のトマトソース煮・・・完全にアタった。腹を下している。
腹痛に耐えながら釣りに出たけどアタリはもらえず。岩壁ポイントを休ませるため、新天地を探して良さそうな流れを転々としたけど、どこもパッとしない。今後はアツシポイントと岸壁ポイントで頑張るしかないかな。
・・・一人旅だと全部自分ひとりで考えて、受け止めないといけない。わかっちゃいたけど、肉体&精神疲労と体調不良とで、思ってたよりしんどい展開になってきた。前回は望月さんという偉大な同行者がいたから、そこまで辛くなかったんだな、と強く実感した。
夜、腹痛に耐えながらバンバとアモコの飯を作る。日本から持ち込んだ食材をしまってあるトートバックを開けてみると、食器用の洗剤ボトルが蓋を開けた状態で逆さまにしてぶち込まれ、中で爆発していた・・・バンバに「食材の中に入れないでね。コレ洗剤だから」というと「Oh」とだけ言って、大あくびしている。当時つけていた日記を見返すと、「ブチ殺してぇ」と荒れた字で書かれていた(笑)。
【2018.2.13】マイピリ滞在12日目 釣りお休み
体調不良ピーク。昨夜は腹痛で殆ど眠れず。6回裏山へトイレに行って、2回は間に合わず、丘を登っている最中に爆発した・・・。アモコの腹の調子が悪いと言うが、「たぶん、ニシンの缶詰がアタったんだ」と言っていて戦慄した。どう考えてもムベンガの燻製だろ。腹痛が辛すぎて今日は体力回復に努めた。昼間は雷が鳴って大雨。おかげで涼しく、雨音に守られてずっと寝て過ごせた。
【2018.2.14】マイピリ滞在13日目 ムベンガアタリゼロ
腹痛は治まり、今日から釣りを再開する。病み上がりには過酷な気候で、無風でクソ暑い。アツシポイント、岩壁ポイント共に流れが死んでいてムベンガの気配は全くない。昼過ぎに上流へ向けて大移動し、村を通り越して、さらに上流のポイントへ。初回の旅で見つけた激流ポイント、ここは風に関係なく岸から沖への巻き返しが常にできている。
夕方まで何度もコンゴ川に飛び込んで体を冷やしながら頑張ったけど、アタリゼロ。初回の旅では何日間かここで過ごしたけど、小さなムベンガがスイムベイトの尻尾をカットしていっただけだった。でも、仕掛けが思ったところに簡単に留められるだけで、精神が休まる。明日も風が吹かなければこのポイントに入ろう。
夜はバンバ君の政治と経済のながーい話を聞いた。話のシメは、「そういえば、ケンゴ、今日はバレンタインデーだったね」・・・僕らには、全く関係ない話だね。村に来て約2週間が経ち、気候が完全に変わってきて、夜は涼しく、眠りやすくなってきた。体調は8割方戻り、この夜は良く眠れた。
【2018.2.15】マイピリ村滞在14日目 ムベンガアタリ3回
やっぱり今日も風は吹かなくて、昨日の激流ポイントへ向かった。手前をムスワロ、沖側をザンダにして流していると、開始1時間程で沖側にアタリが来た!フッキングした直後、ジャンプして外れてしまったけど(70cmぐらいの小型)、5日ぶりのムベンガからの反応、とにかく嬉しかった。
「これまでがそうだったように、1回アタれば、そのポイントはだいたい正解なんだよ」・・・煮えるような灼熱地獄の中、自分に言い聞かせて竿の前に座り続けた。この日、10回は川へ全身ダイブしただろうか。服を着たまま川へ飛び込んでいるけど、すぐに乾いてしまう。近くの村の子供たちがやってきて、皆水浴びをしている。ここは木陰も岩陰もなくて、逃げ場は水中だけだ。
次にアタリが来たのは15時半ごろ。手前に流していたムスワロが弱っていたので、ショートノーズのンベッセに変えた途端のバイトだった。これもフッキング直後にジャンプしてフックオフ。80cmぐらいの太い個体だった。
再度投入し、竿を置いた瞬間、今度は沖側に食った!ズシっと竿に重みが乗り、何度も追いアワセを入れた。「We can go!!」バンバが叫び、アモコがカチャカチャとアンカーを外しにかかる。「ノー!!!」何度も制止しつつファイト・・・もうヤダ。(僕の顔、やべー笑)
この場所でのランディングの想定はしていて、アモコに指示を出して何とかランディング。小さいけど、信じ抜いて、炎天下の苦行を耐えぬいて出た一匹。価値あるムベンガだ。心から嬉しい!
船べりに魚が寄ってからも「We go is better I think」と船を解き放とうとするバンバ。ファイト中アモコは「なんで船を出さないんだ!!」と怒っていた。意味わかんねー、何回も説明してんだろ、黙れ、お前ら!でもいい顔してんな(笑)もう俺は、お前らに疲れたよ(笑)
一日流し続けたザンダに来た。この旅、これまで釣れた3匹とも、このサイズのザンダに食ってきている。こいつは体に掛かっていた。口に掛かると跳ねまくるけど、体に掛かると跳ねない。捕れる確率も上がるように思う。
その後も夕方までやって、コンゴ川で身体を洗って村へ帰った。村の青年シャヴィー(僕と同い年の超良いヤツ。旅の後半で仲良くなった)が山賊ナイフで、バツバツとぶつ切っていく。
アモコがムベンガを素揚げにして、トマトソースで煮込んだ。油の温度が低かったのだろう(一気にぶち込みすぎ)、ベチャっとしていてムベンガの臭みもあり、微妙・・・。トマト缶を一つ開けて、ニンニクと玉ねぎ、ピリピリ(現地のフレッシュペッパー)トマトソースを作って、それをかけて食べるとまぁイケた。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。