2020年4月5日日曜日

タンガニーカのラテスを追う その3

 村に泊めてもらって、迎えた翌朝。疲れ切ってた事もありぐっすり眠れて回復した!今日も空はどんよりと曇ってて、雨がパラついている。早朝の村は静かで、ヤギとニワトリと一緒に軒下で雨宿りする。


隊員達も起きてきたところで、まずは、昨日大波に飲まれて座礁した僕らの船を確認しに向かう。船底に溜まった大量の水を掻き出してから、岸辺に引き上げた。船底からの浸水がひどいので、隙間という隙間(そもそも、船底に隙間があるのが問題だけど。)にウェイビーおじさんが綿を詰め込んでいく・・・。


昨夜、日付が変わるまで僕らとだべってた村の兄ちゃんたちは、それから朝まで漁に出ていたらしい。捕ってきたのはダガーと呼ばれる小魚。村の至る所でダガーが天日干しされているけど、雨が降ろうが関係なし・・・ふやけてますよ。


昨日とうって変わって、完全にべた凪だ。雨は上がり、朝もやのかかる湖へ今日も出発。


昨日のバンパー3連発と、ケニアでのナイルパーチの経験とで、釣れ方やシチュエーションがリンクする部分があった。夕マヅメに昨日反応があったシャローに入ることを逆算して、村の真ん前からトローリングスタート。昨日激荒れでチェックできなかった岩場を流していく。魚探を確認しながら10mエリアに沿って15時までぶっ通しで流し続けたけど、クピが一匹のみ・・・。雨はとっくの前に上がって、カンカン照りで相当暑い。ウェイビーおじさんは「マラリアにかかった・・・」と言ってうずくまってずっと寝ているだけだったけど、トーマスと僕は疲労困憊。夕マヅメの前に飯休憩を取ることにした。クピをマース煮的に塩スープにして、


シマはチョイ焦げ仕様に。たまたま鍋を火に掛け過ぎて焦げたんだけど、これが香ばしくて美味しかった。醤油かけたら絶対最高だ(持ってこなかったのを後悔)。ノーマルの練って作るシマは、なんかちょっと生臭いんだよな。


そして迎えた夕マヅメ。昨日釣れたシャローフラットを流していく。やっぱり夕方から活性が上がってくるようで、CDマグナムで3連チャン!



体表や眼にまで寄生虫が。CDマグナムで釣れてきたやつらは、総じてスキニーで黒っぽい。こいつらは居つきの個体かな。


試しにスーパーシャッドラップに変えてみると、これも反応ヨシ。CDマグナムで釣れた魚とはちょっと違う、コンディション良いのが次々ヒット、5連発!


日が完全に落ちて殆ど周りが見えないような状況で、かなりの高速で走っていても「ドン!」と。やっぱ、このエリアは正解かな!当たってくる魚、全部型が揃って小さいのがちょっと気がかりだけど・・・。


日が暮れて、今日のキャンプ地へ向かう。トーマスの友人であるレンジャーの「ゲイ君」がひとりで滞在している湖畔の「オフィス」に泊めてもらうことになった。電気もない、何もないのは村と変わらないけど、静かで良いところだ。それも、一応屋根がある建物内で寝られるから雨の心配をしなくて良い。「今は上司たちが不在だ。好きに滞在してっていいよ!」とゲイ君も超良いヤツで、ほっとした。今日釣れたバンパーでダシをとって、塩スープを作っていく!


一方、トーマスとウェイビー作ローカルトマトスープ。なぜか油をドバーッとぶち込んでいて、味は良いけど食い過ぎると気持ち悪くなっちゃう。僻地の村でも新鮮なトマトや玉ねぎを買える(栽培してる)のが、嬉しい!シマはゲイ君が作ってくれた。


今日も数は釣れたけど金太郎飴、全部50cm前後というところ。明日、進展があるだろうか。・・・因みに、ウェイビーおじさんは「釣れた魚は全キープしてくれ!家族に持って帰りたいんだ」と言うけど、バンパーは船べりで針を外してそっとリリースしたりしていた。キープして今日食べない分は、開きにして、御馴染みの燻製に。


タンガニーカのラテス追う その4に続く

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