釣りをするためのパーミッションを取りに来たのだが、「今日は日曜だから担当者は教会に行っている。明日じゃないと無理だよ。」・・・事前にトーマスから何度も電話をかけてもらって、こちらの要望を伝えてあったんだが・・・。時間を無駄にしたくないから「話が違うぞ!」と粘ったけど、事は進展せずに日が暮れた。その日はその村の港で野宿。テントを張ってから気づいたけど、立ちションスポットらしく、臭くてサイテーだ。泣
そして、腹下した。昼に、寄り道した村でトーマスが奢ってくれたヤギの臓物スープ(スープの温度は人肌くらいで、臭すぎてウォエッとなりそうなのを我慢して掻き込んで飲み込んだ)が原因だね・・・テントの目の前が湖で助かった・・・泣。
腹痛であまり眠れず、迎えた翌朝。早速パーミッションを取りに向かう。意外とスムーズにいって、「何か咎められたら、これを見せなさい」とハンコが押されてる紙っぺらをもらった。ようやく、釣りだ!
今は雨季のようで、昨夜から降り出した雨は次第に強くなっていった。船底に溜まった水を掻き出しながら、村を出発。昨夜、シマ(トウモロコシの粉をお湯に溶いて練ったモノ)を作った鍋で湖の水を沸かして、朝食に砂糖水を作った。シマの焦げ風味で、良い感じ。タンガニーカは水が綺麗、飲み水の心配がいらないのが有り難い。
雨に打たれてずぶ濡れ。寒さに凍えながら最終目的地へ向かって進んでいく。「一応、確認」ということで、今朝出発してからずっとトローリングをしながら移動してきた。半日やって反応はゼロ。「こんだけやって一匹も釣れねーのかよ。今日はバッドデイだ!」とトーマスは嘆いていたけど、「やっぱり、そんな簡単じゃないんだな・・・」と、いつも通りのアフリカを噛み締める僕。昼を過ぎたところで雨が上がり、差し掛かった岩がゴロゴロした広大なシャローエリア。トンッとアタって竿に重みが乗ったけど、軽い。「きた!けど、クピか?」船べりで緑眼の茶色い魚体が見えた瞬間、ハッとした。そして、一気に船内に抜き上げた!「やっったあああ!!!バンパーー!!」
「この一匹まで、日本を出てから2週間かかったよ。ありがとう!!」隊員たちとガッチリ握手。「俺たちの写真も撮ってくれ!」と、彼らもはしゃいで嬉しそう。
小さいけど、バンパーだなぁ。超嬉しい!幼魚でも、ナイルパーチとは全然違うのが一目でわかるね。
このシャローエリアに入ってから、急に魚っ気が出てきた。初バンパーに続いてクピを一匹キャッチした後、トローリングで赤ちゃんサイズのバンパーを追加!
さらに岩場で軽くキャスティングしてみるとその1投目にヒット!また小さいけど、バンパーだ!
ケニアのナイルパーチトローリングでの経験と、この小型バンパーの3連続ヒットがリンクして、希望が見えてきた。このエリアが良いことは間違いなさそうだけど、「とにかく、今日は広範囲を見ておく!」と決めて、そのまま進み続ける。夕方に期待したけど、強風吹き荒れ始め、爆荒れ状態に・・・。
波が頭上からかぶさってきて、船底からの浸水と相まって、船内は常に水深30cmをキープ。トローリングしてる場合じゃない。さらに、人生最悪の船酔い状態で、手足がしびれて全く動かない・・・(船酔い普段しないから、毒でもあたったかと思った)。目的の村の前でアンカーを降ろしてロープが張った瞬間、「ドッカーーーン!」と大波に船が飲まれ、座礁・・・一気に(船)酔いが醒めた。死ぬかと思った・・・汗。
「これあげるから、今日泊まらせてくれ~~」昼にキープしたバンパーを差し出すと、ニッコリ快諾してくれた村人たち。火を焚いてくれて、冷え切った身体を温める。皆マリファナを回し吸いしてるわ。笑
村人がバンパーを開きにしてくれ、「みんなで食おうぜ」と焼いてくれた。シマをたっぷり練って、皆で貪り食った。思えば、今日は朝から何も食べてない。あー、うまい・・・生きてて良かった。
疲れ果てて、テントを立てて就寝・・・しようと思ったけど、日付が変わるまで村人たちとおしゃべりが続いた。なんか、タンザニアと全然違うね。皆、優しくて、親切。
タンガニーカのラテスを追う その3に続く
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