ガルプ屑をやめて、小魚を針に刺して投入。ウキがピコピコ揺れて、スーッっと引っ張られ・・・テラピアとは違うアタリに反射的に竿を煽ると、黒くて細長い魚が「ビヨーン」と飛んできた・・・!「よっしゃーー!!!オテルきたーー!!!」
思わずガッツポーズして叫んでしまった。オーディエンスの村人たちも「ヨッシャ!!オッシャ!!」と叫び出して、一時お祭り騒ぎに。小魚をくれた兄ちゃんと握手して、皆で記念撮影した笑。ロッドは、珍魚スペシャルなMVー55!
この水たまりで粘れば何匹かは釣れそうな感じだったけど(導き出したアンサーは、ノーシンカーのウキ仕掛け+ナマ餌。笑)、昨日の若者たちとの約束があった。水たまりを後にして彼らと合流し、テラピアが大漁だった入江に船で漕ぎ出た。
・・・最高の出会い方だったし、オテルテルは最初の一匹でもう十分だった。狙いを切り替え、ガルプ屑を餌にして仕掛けを沈めると、種類はそう多くはないけど、可愛いシクリッド達が次々と釣れてくる!
美しいシクリッド達に癒されていると、タックルを貸していた兄ちゃんがオテルテルを釣った・・・え、釣れるんじゃん。笑
「チャイナがオテルテルを買いに来た!!」という情報が村で回ったらしく(いちいち「日本人だよ」と訂正するのは面倒くさいし、疲れる)、村人たちが何匹かオテルテルを捕って、活かして持ってきた。「いや、自分で捕らなきゃ意味ないんだよ」と説明して、買わないけど、写真だけ撮らせてもらう。
自分で釣って、手持ち写真も撮りたかったけど、ウガンダ人をカメラマンに、このサイズの小魚をうまく撮ってもらうのは無理だった・・・笑。次、誰かに同行してもらえるなら、何日かこの村に滞在して35アップを狙ってみたい。カッコイイ写真も撮りたい。
シクリッドもいっぱい釣れて、オテルテルも何匹も見れて、幸せな気持ちになっていると、「オテルテルも釣れたし嬉しいだろ?いくら俺たちに払ってくれるんだ?」と若者たちが言い出して、それ相応の金を差し出すと受け取らずに、「たったこれだけか?あ?」と、ちょっと空気が変わって来たので、釣り中断。彼らの言い値よりすこしだけ安い金額を渡して(日本人の僕には大した額じゃないけど、彼らにとっては結構なおカネ。彼らが言いたかったのも、そういう話だろな)サヨナラした。夕方、ひとりでまたあの水たまりへ行ってみよう・・・
昼寝してから、夕方、砂浜を歩いてあの水たまりへ向かった。昨日開けた穴でしばらく粘ってみたけど小魚のアタリのみ。穴を見切って、水深20cm程のカバーが薄いエリアをチェックしてみることにした。昨日は超巨大なサギのような鳥が何羽もたむろしてて笑、魚達は食いつくされてるんじゃないだろうか、とスルーしたポイント・・・
でも、予想に反して、ここら一帯がオテルテルの住処だった。クララに混ざってポコポコと水面に呼吸しに上がってくるオテルテル達。でも、どういう訳か反応は悪くて、小魚を餌にしてなんとか一匹だけ釣れた!
今朝の一匹もそうだったけど、ここの水たまりのオテルテルは体色がかなり黒っぽい。水は、ブラックウォーターではないけど・・・家畜の糞がプカプカ浮かんでいるような、かなり汚い環境。それでもオテルテル達は皆ガッチリした体形で、健康状態は凄く良さそう。野生はたくましいね。
それからオテルテルは釣れず、日が落ちていくにつれてクララが活性化してきた。何の前触れもなく「ズボッ!」とウキが一気に水中へ消えるので、すぐわかる。釣れたら子供たちがほしがるのでプレゼント。晩御飯のおかずに。
クララを数匹釣ったところで、今回のオテルテル探しは終了!この水系には大型のポリプテルスも生息しているはずで、それはまた次回かな。肺魚ももう一回やらなきゃだし、ウガンダにはまた来ようと思います。
・・・旅の後日談。オテルテルで旅を締めくくり、網走のアパートの自室へ帰ってくると、上の部屋が水道管をボンバダさせてて、部屋の中で大雨が降り、水浸しになってた・・・。疲れた身体に鞭打って、休む暇なく引っ越すハメに・・・「オテルテルの呪いや!」という、オチがつきました。笑
「オテルテル」ことポリプテルス・セネガルスを探す 終わり
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