2019年3月5日火曜日

浮島の肺魚エチオピクス漁 その5

 エチオピクスを2本捕り、仕掛けを全てチェックし終えて一旦村に帰ってきた。一匹はオヤジが村人に売り、もう一匹は自分たちで食べることに。


オヤジがパンガナイフを使い、手と足のような4つのヒレを切り落として、生きたまま腹を裂き、内臓を取り出していく・・・普通の魚と違って、僕には、肺魚には表情があるように見えて・・・オヤジが村人たちと楽しそうに話をしながら片手間に捌いていくのを、傍でじっと見ていた。他にも、オヤジの友達が網で捕ってきたデカいテラピアやクラリアスもゴロゴロと運び込まれてきた。


「マンバはマジで美味いぞ!」とオヤジや村人たちは嬉しそうに言う。クラリアスを食いたいところだったけど、最初のマンバは食べてみようと思った。内臓を取ってブツ切りにして、村のお母さんが料理する。ボイルして、ローカルブイヨン的な調味料と塩で味付けしただけと思われ・・・(しかも、調味料をケチってるのか、相当薄味・・・)。


一言でいうと「泥の味」・・・なぜアフリカは、全てを煮込み(というか、茹でただけ)にしてしまうのか・・・楽で早いからだろうな。肉質は悪くなくて、から揚げにしたら普通に食べられるとは思う。「皮も全部食え!」・・・うぉえぇ、皮はもっと泥臭いなぁ。鱗(エチオピクスって結構しっかり鱗あるんだね)も残りまくりで、口の中が辛い。


そしてこの個体、卵を持っていた。「卵も美味いぞ!」と村人たち。色は、ガーパイクの卵とそっくり・・・ガーの卵は有毒で、知らずに食べた友人から酷い経験をした話を聞いていて、この卵を食べるのは結構躊躇した。またこのひとたち、知らずに「美味いぞ!」と言い切ってるんじゃないだろうか、と・・・。

けど、僕のお皿にはガッツリと、全体量の半分くらいの卵が盛り付けられていて、一気に食べたけど・・・「身とは比べ物にならないくらいの、濃厚な泥臭さ・・・」身体に異常はなかったので、毒はない模様。もう二度と食べたくない。


 その場に居合わせた村人たちと、エチオピクス一匹を食べきった。「お前のおかげで美味いマンバが食えたよ。ありがとう!」と村人たちに感謝される。夕方に置き針を追加するため、昼食の後、また仕掛け作りに取り掛かり始めた(続く)。

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