2018年5月5日土曜日

スリナム・タライロン釣行記その7

【2015.8.12】

 テントが超快適で、朝までぐっすり眠れた。外へ這い出すと、地べたにマットを敷いてぐったり寝ているヨシマサ君が・・・ごめんね。ダリックは昨日仕留めたラバを解体して、燻製づくりに取り掛かっている。


生木で組んだ枠にラバ肉を乗せて、葉っぱをかぶせて燻していく。毎晩のタライロン釣りの後、飯を作る体力が残っておらず、そのまま寝てしまう毎日を送っている僕たち。肉の焼ける匂いが食欲を刺激する・・・「これは、マイワイフへのお土産だ」とダリック。アマゾン男、飯食わなさすぎだよ。


ダリックが確保していたひとブロックのラバ肉を煮込んで、今日のご飯に。獣臭さがマックスだけど、肉は柔らかい。燻製は美味いだろうなぁ。


現在地がこの旅で遡上できる最上流のポイントということで、今夜も昨日と同じポイントでタライロンを狙うことにした。3人とも毎晩あまり眠れていなくて、疲れが溜まってきているので、今日は休息日とした。ラバを食べた後、「下流のピーコックバスのポイントへ行ってみよう」とダリックがいうので、船で10分ほど下流へ走り、昨日のワンドへ向かった。ワンドの入り口にミノーを遠投し、激しくジャークすると、ズドンと来た!何度もジャンプを繰り返す気持ちいいファイト。


この旅最大のピーコックバス!昨日ポッパーを追ってきたやつだろうか。


タックルは、MX-6ブランク+MV-65グリップにスピードマスター。キャスティングでメインで使っていたアルデバランのレベルワインダーが作動しなくなって、予備のスピードマスターを乗せていたのだった。


その後も何本かピーコが食ってきたけど、全部バラシて終了。反応がなくなったので野営地に引き返した。燻製の様子をみてみると、脂が滴ってて、良い感じ。超良い匂い。


そこにさっき釣ってきたピーコックバスを開いてドーンと乗せて、これも燻していく。「これも、マイワイフへのお土産だ!」というダリック・・・今すぐ、塩焼きにして食べたい・・・。


この日は移動はなし、昼間はのんびりと過ごすことができた。日が暮れると夜露でハンモックが湿り、結構不快・・・。昼の暑い時間帯に、木陰で風に吹かれながら眠るのが最高に気持ちいい。乾いた服で、乾いた寝床で眠れるだけで幸せ。


相変わらず、野営地前はピラニアが沸いていて、夕方から釣り初めて、タライロンの餌用に数匹確保。マチェットでぶつ切りにして、明るいうちからタライロンブッコミに出撃する。


ダリックは完全にお疲れモードで、タライロン釣りに着いてこなかった。ヨシマサ君と二人で仕掛けをブッコんで、岩の上で寝転がってアタリを待つ。・・・昨日同じ地点で魚を抜いているからだろうか、この日はかなり渋かった。明るいうちはアタリなし。


昨日と同じプールでは反応がなく、完全に日が落ちてから、本流に面した岩礁エリアに移動してみた。ブッコんで1時間ほどして「ジッ・・・」と一瞬クリックが鳴ったけど、それっきり。反応がないので一端仕掛けを回収しようとすると、糸が不自然に弛んでいる。「・・・もしかして、食ってる!」一気に巻いて、大アワセ!足元だったので、そのままブチ抜き。中型サイズ!


それから1時間後、いきなり「ジーッ」と糸が引き出された。飛び起きてフッキング、速攻抜き上げ!なかなか大型が出ない。


2匹目をリリースした後、雨が降り出した。雨足が次第に強くなる中じっと耐え、さらに1時間後、同サイズを1匹追加。


ヨシマサ君に撮影してもらってからリリースして、再度仕掛けをブッコむと、「え!まだやりますか!?」とヨシマサ君(笑)。あまりにも辛そうだったので、少しだけ粘ってから引き上げることにした。野営地に戻る前に、水たまりにキープしていたタライロンをリリースしてからなんとなく水面を照らすと、「あ、デンキウナギ、いた!!」デンキウナギを釣りたがっていたヨシマサ君を呼んで、口元にそっとピラニアの切り身を落とし込むと、「バゴン!!」と水面が割れた。え?・・・デンキウナギを押しのけて全力で食いにきたのは、僕がさっきリリースしたタライロンだった・・・(笑)


大雨の中野営地に戻ると、ダリックが毛布にくるまって、岩の隙間でうずくまっている。あぁ、今夜もまた、眠れないぞ・・・


ブルーシートを敷いて服を着こみ、屋根替わりのシートの下、狭いスペースで3人で眠るのは無理があった。ウトウトしていると、足の裏に「チク!」と痛みが走って起こされる。厚手の靴下だろうが、ここの蚊は強烈だった。蚊にたかられて、発狂しそうな僕たち・・・。

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