2018年4月28日土曜日

スリナム・タライロン釣行記その2

【2015.8.6~7】

 朝目を覚ますと、大雨だ。前回の旅で現地人から「雨期明けが巨大タライロンのベストシーズンだ」と聞かされて、それを狙ってきたんだけど・・・。


 今日は一日かけてタライロン村へ移動する日。前日手配した車は「10時に宿まで迎えにいく」とのことだったけど、案の定10時を過ぎても来ない。「ま、これが南米だから!」と楽観視してたけど、お昼を過ぎても来ない・・・。現地の知人たちに電話して助けを求めたけど、何も解決せず。そして、この旅のキーパーソン、タライロン村のダリックに何度も電話するけど、電波のないところにいるとかで全く繋がる気配がない。南米らしい、想定内だけど、今回は短期滞在。時間を無駄には出来ない。明日からどのように動くか考えていると、16時過ぎになって乗り合いの車がやって来た・・・(笑)


ようやく移動を開始!となりの太ったおばちゃんに圧迫されて、体操座りで縮こまって車に揺られる。暑くて身動き取れず、ズボンは汗でビチャビチャ。辛い。


ガタガタの赤土ロードを揺られること11時間。


日付はとっくに替わり、7日の午前3時頃、やっとタライロン村に到着した。宿へ向かうとオーナーがダリックのことを知っていて、日が昇ったらダリックの家まで行ってみてくれるとのこと。とりあえず、今は疲れ果てて眠ろう・・・。


【2015.8.7】

 翌朝、疲労困憊だったはずが7時には目が覚めてしまった。今日、無事にダリックに会えるだろうか・・・?


しばらくすると宿のオーナーがバイクに乗ってやってきた。「ダリックは遠くの川へ遠征中で、今日の夜か明日の朝には帰ってくるそうだ」とのこと。ダリックには出国前に国際電話で連絡をしていて、そのときは「7日には川から村に帰ってきている」と言っていたんだけど・・・。釣りができる日程が削られていく・・・。
 でも、ダリックに会えることはとりあえず確定した。ホッとして、食べ物を求めて村の中の中華系スーパーへ。スリナムはド僻地にも中国人が進出していて、この村にも数人、チャイニーズがいた。


宿のキッチンを借りて(宿というか、普通の空き民家に泊めさせてもらった)、インスタントラーメンを作ってみる。


やることもないので、軒先をチョロチョロしているトカゲを釣ってみる。


カナヘビ系?こいつはパラマリボの街中にも普通にいたけど、田舎にくるとうじゃうじゃいるな。


トカゲ釣りにも飽きてきて、タライロン用のブッコミ仕掛けを作ったり。


軒先でヨシマサ君とダベっていると、村の子供たちが遊びにきた。


村のドブにはなぜかグッピー(?)がたくさんいて、それを捕まえようと、子供たちはドブにダイブしている(笑)


スリナム、全てが程よくて癒しの国だけど、子供たちは元気すぎる。みんな、笑顔がキラキラしてて可愛いね!


ずーっと子供たちの相手をして、お疲れのヨシマサ君。


 結局軒先で待ちぼうけて一日が終わってしまった。「もしこのまま数日待つだけになるなら、他の村人と交渉して釣りに行こうか・・・」とヨシマサ君と話し合うも、気が進まない。ダリックとじゃなきゃ、巨大タライロンには巡り合えない気がする。日が暮れて再びラーメンを作っていると、「コンコン」とノックされ、振り返ると見覚えのある顔が。「ダリーーーック!!」
 夕方村に戻ったというアマゾン男は、疲れ果てていた。川から帰る道中、車が故障して遅くなったという。そして、「明日車を修理するから、明後日から釣りに行こう!」と言ってくれた!ようやく僕らの、巨大タライロンを追いかける旅が始まった。

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