2017年9月6日水曜日

PNGニューブリテン釣行記その2

【2015.12.10】

 さて、今回メインの釣り人である滝クリさん、釣り経験は出国前に小塚さんと行った東京湾でのクロアナゴ釣りだけだという。正確なキャストはできないだろうし、偶然キャストが決まったところで、ブッシュ際で掛かる相手がスポッツ&パプアン・・・捕れる気がしない。

「本番当日、最悪この川で一日トローリングし続けたら一本は釣ってもらえる」というのが、昨日の妥協リバーの調査結果だった。今日も引き続き、トローリングでなんとかなりそうなポイントを探して、別の川に探りを入れる。海を走って川へ入ると、河口で暮らす現地民の皆さんが出迎えてくれた。



 裏方の僕は本番当日、竿を握ることができない。というわけで、ロケハン全日程が僕の本番。集中して岸際のブッシュにスーパースプークを打ち込んでいく。後ろでビックベイトを投げる小塚さんにパプアン2匹が猛追、フォローでスーパースプークを投じると、「ドッフォォッ!!!」と水面が爆発した!

ファイト中、「ドン!」と衝撃が伝わり、一気に軽くなる。「あれ?バレた?」巻き続けると魚の感触はあり。違和感を感じながら巻き続けると・・・


パプア、やべー!僕のファーストパプアン、半身になった(笑)。犯人はサメ。海から近い汽水エリア、沖縄と同じくオオメジロザメが入り込むらしい・・・釣れてくれた魚には申し訳ないけど、普通に釣るより嬉しい一匹だった!


この川の河口付近は、岸際の水面が水生植物で覆われていて、その下が良いシェードになっている。スーパースプークで打っていくとバイト&チェイスが多発!ブッシュの中から出てきて、「ドゴッッ!!」と出たやつ、ノラなかったけど、デカかった・・・。パプアンに混ざって小型のスポッツも激しく水面を割るも、バラシてしまう。


しかしこの川、相当状況は良さそうだ。川は開けていて、トローリングもしやすい。なかなかないであろう好条件、畳みかけて釣りたいところだけど、本番に備えてポイントを温存することに。後ろ髪を引かれつつ、僕たちの仕事をこなすため別の川に移動する。


 再び海を渡ってやってきたのは、2年前に小塚さんが85オーバーのパプアンバスを釣ったという川。当時は河口に魚が溜まっていたらしいが、今日は反応なし。そこから川を遡り、スポッツが多いという上流域を目指した。


川を遡りながらスーパースプークを投げていると、岸際の倒木下から小型のスポッツが猛追してきて、食い切らずにそのまま船の下へ消えていった。その直後、ロングキャストし激しく引いてくるとルアー後方の水面がモコモコっと盛り上がる。身構えると同時に「ドッカーン!」と水面爆発!が、手前に一気に走られて、巻かれてエンド・・・。

それからさらに川を遡っていくも、水深が浅くなり船が入り込めず、引き返すことに。「帰り道は珍魚で遊ぼう」と、二人してタックルを持ち替えた。懐かしの「バスパージュニア」でテッポウウオを狙っていた小塚さん、とある淵でポコポコやると、「ボコッ!」と水面が盛り上がった。直後、「ドッカーン!」とボンバダ・・・。


掛けた場所が場所だったため、さすがの小塚さんでも、ライトタックルすぎて捕れなかった。ブッシュに巻かれたバスパーを回収して淵に戻ってくると、20匹以上はいるだろうか、巨大なスポッツの群れが船の下に現れた。行きにスーパースプークを通したはずなんだけど・・・。今日はもうダメだろうけど、明日に期待してこの場を後にする。

 夕方、川から海へ出る直前、ドッカーン!と物凄い出方で水面を割った縞々のちびパプアンで今日の一日が終了です。


この日のタックルは、
ロッド・MX‐7∞(MX-7のグリップに∞のブランク)
リール・コンクエスト401
ラインシステム・アバニキャスティングSMP170lb+ワイヤーリーダー
ルアー・スーパースプーク


 この日、サメに半身を奪われたパプアンバスはキープ(ガイドフィッシングでは原則リリースと思われますが、サメにやられた場合は例外。笑)。ロッジに持ち込んで、おばちゃんに「身はフライに、頭はスチームにしてください!」と頼んでみる。すると、一度揚げて、さらに手を加えたあんかけみたいになってでてきた・・・!


巨大なお頭は、そのまんまスチームになってでてきた。言うまでもなく、どっちもめちゃウマ。脂ののったタイみたい。あと、背骨の太さにビビった。


60cmくらいの魚だったけど、下半身をサメに奪われた状態のを、僕と小塚さん、通訳のパトちゃんと3人で食べて、超お腹いっぱい。自身初めての魚、舌でも堪能できて、大満足でした。

PNGニューブリテン釣行記その3に続く


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