2017年9月30日土曜日

PNGニューブリテン釣行その5

【2015.12.5】

 撮影本番前夜、滝クリさんがロッジに到着。これまでの釣果を報告し、小塚さんは「下手したら、トローリング一流し目で釣れます!」と言い切ったけど・・・。本番当日、川までやってきて唖然とした。どちゃ濁り・・・。


昨日の雨の影響をモロに受けた模様(ロケハンで徹底的に釣っておくべきだった・・・)。ガイド氏の提案で支流を遡り、奥地にある小さな湖を目指すが、水没した木々が邪魔をして前へ進めない。支流の水は生きていたのでトローリングをかけてみるが、撮影隊の別艇が後ろから追尾してきて釣れる気が全くしない。奇跡的に小塚さんにワンバイトあったけど、巻かれて捕れなかった。ルアーには小型のパプアンのものと思われる歯形が残る・・・。


 この時点で既に昼過ぎ。スポッツの川へ来てみると、まだイケる感じの水色!前日、僕らのヒラメキにより誕生した「バンニェイロ・ジタバグチューン」を小塚さんがピンポイントにキャストし、滝クリさんがポコポコ回収・・・を繰り返しながら、本命の淵を目指して遡上していった。


本命のスポッツ淵よりだいぶ手前、なんとなくだろう、小塚さんがキャストしてそのまま巻いてくると、

「ポコポコポコポk ドフォォ!! ポコポコp ドッフォォ!!!」

追い食いで水面が爆発した!小塚さんは「ウワァァァ!!」と絶叫しながらブッシュから魚を引きはがし、滝クリさんにロッドを渡す。滝クリさんは必死に巻き、船べりに浮いた魚に小塚さんが一発でボガを打ち込んだ。


川が濁り始めるギリギリのタイミング、今回もまた誰にも伝わっていなかったけど、小塚さんと僕は発狂して喜んだ!


「本命ポイントを打つことなく撮影終了!このまま僕と小塚さんだけ残り、バンニェイロでスポッツを捕る」・・・というのが理想だったけど、滝クリさんがキャストから自力で頑張る姿を撮影するという。さっきの一匹でカップが破壊されたため、次はペラルアー化。これが、「バンニェイロ・オモテナシチューン」。「イメージは水面を泳ぐネズミ」と小塚さん。


そしてなんと、スポッツ淵で3キャスト3バイト!魚が小さくてノらなかったけど、ルアーを追いかけてくる姿までバッチリ撮れたとのこと。満場一致で「もう完璧です!」・・・でも滝クリさんはキャストを続け、淵より少し上流で、スポッツが水面直下を泳ぐバンニェイロを襲った!掛かった瞬間巻き倒し、竿先ぎりぎりまで巻き取ったところで、小塚さんがボガ打ち・・・!


ランディング直後、ネズミを2匹吐き出すスポッツ君。なんだこの展開、色々と出来過ぎだろ・・・笑


河口まで進出するパプアンに対し、淡水を好むというスポッツ。今回気になっていたのが、上流域まで来ると、大型魚の餌になりそうな小魚を全く見かけないということ。小型トップに異常反応を示すこと、今回実際にネズミを吐き出したことから、スポッツ、魚よりも小動物を食っているのかも(場所にもよるだろうけど、別のフィールドではフロッグが効くという話も聞くし)。


スポッツを釣った滝クリさん本人は至って冷静で、「釣れたね~。(東京湾で釣った)ドチザメよりは引かなかった~。」とか笑。そして結局、この旅で目標だったスポッツ、僕には釣れなかった。近いうちバンニェイロがカタチになるだろうから、そしたらこの地を再訪して、再びこの怪魚を追おうと思います!

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