2017年2月22日水曜日

ベネズエラ・オリノコ水系釣行記その4

【2014.3.21】ベネズエラ釣行記4日目 
 
 朝、いつものようにルイを訪ねると、自前のロッドとタックルボックスが用意されている。どうやら今日は同行してくれるようだ。ルイと共に港まで来てみると太っちょ兄ちゃんはおらず、かわりにイケメン「エリオス」が待機していた。
 
船に乗り込み、ほんの少し下流へ降ったところで、おもむろにルイがパン(キャッサバを練って焼いたもの)を撒き始めた。すると、小魚の群れが沸き立ち、水面がパチャパチャと騒がしくなる。エリオスが手釣りで針のついたパンを混ぜ込んで、鮮やかな手つきでパクーをキャッチ!
 

その後はルイも加わり、エリオスと共に次々と小魚を釣っては船に放り込んでいく。こういっちゃなんだけど、太っちょ兄ちゃんとは明らかにオーラが違う。完全にやり手だ・・・!
 

釣れてくるのはハチェットを細長くしたような魚(後の遠征で、ジャウー釣りに良い餌となった)と、パクーの一種。

 

どうやら釣った小魚を餌にしてブッコミ釣りをするらしい。充分に餌が集まったところで一気に下流へ走った。船を止めたのは、流れが強くあたる、水深のある岸際。狙いは大鯰・・・というわけではなく、食って美味いモロコット(ブラックコロソマ)。しかし、いざ仕掛けを投入してみると、ピラニアの猛攻に合った。釣っても釣ってもピラニアばかり。
 
 
場所を少し変えて支流にも入ってみたが、こちらもピラニアばかりが釣れ続いた。
 
 
そんな中、ルイがルアータックルに持ち替えてミノーをキャストしはじめた。支流と本流の合流点に数キャストすると小さなパヤーラがヒットするが、ジャンプ一発でバラシ。ここでモロコート狙いを切り上げ、一気に本流へ移動を開始した。みよしに座るルイがポイント選択、エリオスが操船し、ルアーを通すコース決め。僕らは水深に合わせてルアーをコントロールし、あとは釣るだけだ。
 
 
 一流し目、学さんとお祭りしてしまった。回収のため巻き始めるといきなりギューンと走り始め、「学さんのに食った!」とっさにクラッチを切ったけど、学さんの方がラインブレイクしてしまう・・・。
 学さんのCDマグナムがなくなってしまったため、僕のを貸して二流し目。自分もそれまでCDマグナムを使っていたのだけど、ヨーヅリの発砲素材のミノーに変えてみることにした。あまり釣れる気がしなかったけど、無欲のルアー選択が良かったのか、パヤーラ3連発!
 

 
 
 
 最初に流したポイントに戻り、午前中最後の一流し。学さんのK-TENに良いサイズがヒット!しかし、ジャンプ一発で惜しくもバラシ・・・。これにて午前の部を終え、いったん町に戻ることになった。
 半日での釣果は、ピラニア大漁、パヤーラ3本。そして、有無を言わさず全てキープするルイ(笑)清々しい風がアマゾンに吹いていた。
 
 
いつもの食堂で昼食を取り、ルイの家に帰ってくると、古田敦士君が到着していた!予定通りトラブルなくここまで来れたらしい。ルイの奥さんによってパヤーラがフリットにされており、これまた美味しい(パヤーラ、後の奥地遠征でも色んな料理でたくさん食べたけど、この川ではモロコットに次いで美味しい魚だった)。
 
 
 昼食後すぐに釣りに出た。エリオスの操船で、今度は町より上流側を探っていく。岩場に差し掛かったところで、古田君にいきなりヒット。掛かった瞬間、「グランデパヤーラァァァ!!」と叫んでいたけど、小さかった(笑)「このサイズはイイっす」とか言ってすぐにリリースしたため写真には残っていないのがちょっと残念。「旅の一匹目の魚、写真ぐらい撮ろうや(笑)」
 

そして今日も日が暮れる・・・。 
 

 港に戻ってから岩場を陸っぱりでやってみたがダメだった。古田君曰く、早朝になるとこの辺りでパヤーラが沸いているという。明日、早起きしてやってみることになった。
 町に戻って、夜。ルイの家の隣がバルということもあり、無限にセルベッサ(ビール)が出てくる!古田君、この町ではヒーローで、大人気だ。彼の友人がたくさん集まり、楽しい夜は更けていった。

 
そして、明日は学さんの釣り最終日。ガイアナのピラルクーの時と同じく、追い詰められつつある。旅の終わりにパヤーラを手にすることができるのだろうか・・・?
 
ベネズエラ釣行記その5に続く 

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