2017年2月24日金曜日

ベネズエラ・オリノコ水系釣行記その5

【2014.3.22~23】ベネズエラ釣行記5~6日目
 
 22日。学さんがこの町を出発するのは明日の朝。つまり、本格的に釣りができるのは今日が最後になる。昨夜はセルベッサが無限に出てきて酔っぱらっていたけど、一番飲んでいた古田君が最初に起き出して僕らを起こしてくれた。寝ぼけ眼で宿を出ると、いきなり目に飛び込んできたのは、牛の解体ショー・・・!辺りに漂う血生臭さで完全に目が覚めた。
 

古田君に連れられやってきたのは、初日に学さんと小魚釣りをした岩場。昨日古田君から話を聞いたとき、ここでパヤーラが釣れるイメージは沸かなかった。しかし川に着いてみると、徐々に下流側から水面がざわつき始め、僕らの目の前でパヤーラがイルカのように背中を出してライズしだした!

まず、一番下流側にいた古田君が良いサイズを釣るが、「学さんが最優先ス」と男前速攻リリース。そして、古田君の隣で投げていた学さんについに来た!!しかも、町からの陸っぱりで狙える最大級サイズ。グランデ・パヤーラ!

 
「これで心置きなく日本に帰れる!」と学さん。最後の最後に釣れて、ホント良かった!(でも、古田君、ちょっと写真がテキトーすぎねぇか・・・?笑)
 
その後、僕にもヒット!学さんより一回り小さいサイズだったが、ランディングしてびっくり。発砲素材のルアーに牙が刺さっているだけで、針掛かりしていない!

 
 その後反応は無く、日が昇るにつれ生命感はなくなり、いつものゆったりと流れる川面に戻っていった。かなりの数がライズしていたけど、背中を出してザブン、ザブンと水面を泳いでいるだけ。全然食ってこない。不思議な光景だったな。
 
 
 学さんと僕が釣ったパヤーラは2匹ともキープして、宿のオーナーたちにお土産として持って帰った。宿に戻ると牛の解体は終わっており、と殺場と同じ匂いがする空間でパヤーラを解体し、油で揚げて、血まみれの宿の皆さんと一緒に食べた(笑)学さんは日本に持ち帰るため、パヤーラの頭を煙でいぶしている。
 

それからすぐにボートで釣りに出た。操船はエリオスで、町より下流へ走る。トローリングで昨日反応が良かったエリアを流していった。常にさわやか笑顔の学さんだけど、魚との駆け引きは鬼が宿っているかのようなファイト。パヤーラ鬼斬り3連発!完全に流れに乗った学さんがポンポン釣っていくのをみているだけで気持ちよかった。
 
 
 
 
ヒットルアーは友人の石井さんからもらったK-TEN。旅のおわりに、ベネズエラの思い出が刻み込まれたのだった。
 
 
 古田君と僕はくだらない話をしながら、ポツポツと拾っていった。トローリングで「ドンッ!!」と来ると、超気持ちい。僕と学さんでダブルヒットがあったりと、今までで一番アタリの多い一日となった。 
 


 そして、今日の釣りはこれで終了。翌朝、再び夜明け前の川辺に立ったが、どういうわけか昨日あれだけいたパヤーラの群れが入ってこず、学さんのガイアナ・ベネズエラ釣り旅は幕を閉じたのだった。

 
我ら再びいつの日か・・・いや、近いうちに。世界の秘境でなくとも、どこかの水辺で集まろう!
 
学さんを見送った僕たちは数日間を町で過ごした後、10日間の遠征に出発する。追い求めるのはピライーバの幻影・・・マラリア感染までまったなし。
 
ベネズエラ釣行記7日目に続く

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