2018年5月1日火曜日

スリナム・タライロン釣行記その5

【2015.8.10】

 昨晩は蚊帳を張らずに眠ったら、蚊の猛攻にあって熟睡できなかった。ガサゴソやっていると皆起き出してきて、ダリックは昨日仕留めたラバの処理に取り掛かり始めた。


朝食に、昨日ヨシマサ君が釣ったタライロンをフライにして食べた。身がふっくらしてて、とても美味しい。船上でつまみながら、上流のタライロンポイントを目指して遡上していく。


上流へ向かう道中は、もちろんトローリング。水深に合わせて出す糸の量を調整して、根掛かりを回避しつつ探っていく。


このトローリングが本当に良く釣れた。流し始めてすぐ、ヨシマサ君がピーコックバスをキャッチ!


この川で釣れるピーコは、みなこいつ。キクラ・オセラリスの変わり種?


初っ端こそいきなりピーコックバスだったけど、トローリングは基本、ピラニア祭り。CDマグナムを流していくと「ドンッ!」ときて、「ゴロゴロゴロ」と転がるような引きが伝わってきたら、間違いなくブラックピラニア。


全部、良いサイズ。これだけピラニアが釣れてくれると、夜釣り用の餌の調達には苦労しないで済む。


トローリングでは引っかかってしまうような、浅い岩礁地帯に差し掛かるとキャスティングに切り替える。といっても、船は走り続けたままだから、かなり大雑把になる・・・それでも、良い流れにミノーを投じると、ピーコがドーンと食ってくる!


ダブルヒットもあり。ダリック曰く、「タライロンはピーコックバスを食べない」とのことで、ピーコは僕らの食料に。


午後、今日の野営地に到着。道中のトローリングで、ヨシマサ君のCDマグナムはこんな姿に・・・貴重なタマが、また一つ死んだ(笑)


今日の野営地は、こんな感じの岩盤地帯。荷物を船から降ろして、ご飯を作ることにした。


ダリックの定番料理、「ピーコックバスのシチュー」日本で言うシチューとは全然別物。やたら塩辛くて、ご飯が無限に食べられる。ダリックとのジャングル生活は、次いつ飯にありつけるかわからないので、食べられるときに食べておく。


夕方になり、野営地前の流れに、ブラックピラニアが沸き出した。ワンキャストワンバイト状態。CDマグナムを亡くしてしまったヨシマサ君、ピラニアに齧られても壊れないビゴットで連発させている。


僕は、アイルマグネットのジャーキングで連発。このミノー、牙魚相手でも穴が開きづらくくて良い。


たまに、頬が赤く染まるやつも。これもブラックピラニアなんだろか?二人して嬉々として釣り続け、夜釣りの餌用に数匹キープした。


 日が暮れる前に船に乗り込み、夜釣りへ出発した。野営地から15分ほど走ったところで、岸辺から張り出した大岩に船を着けた。流れが遮断された、完全止水のプールのような場所。オールをまな板代わりにピラニアを捌いて、早速ブッコミをかけていく。



仕掛けは、シングルフック1+アシストのトレブルフック2。ピラニアの切り身ひとかけらに対して、針先7個の鬼掛け仕様。


一投目、着水とほぼ同時に糸が走り始めた!しばらく送り込んで様子を伺っていると、魚が岸際のブッシュに入り込んでいこうとするので、そのまま大アワセをいれると・・・小さなタライロンが宙を舞って、バレちゃった。日が完全に暮れたころ、2度目のアタリ。「ジーー・・・・」とゆっくり糸が引き出され、少し送り込んでアワセると、「ギャギャギャギャギャーーー!!!」とリールが悲鳴を上げた。またレッドテールだ・・・(笑)


今度もまたデカい。120オーバー!嬉しいけど、ガチンコ設定のタックルでパワーファイトすると、もうヘトヘト。


僕のショックリーダー200lbで、手釣りでブッコんでいたダリック。「きてるぞ!ヨシ、合わせろ!」ヨシマサ君が思いっきり糸を引くと、掛かった!一気に糸を手繰り寄せ、ブチ抜き。80クラスのタライロン!


胃まで飲み込ませてからの鬼アワセ。手釣りも楽しそう。


この夜はヨシマサ君にアタリが集中した。レッドテールっぽいアタリをバラシた後、また何か強いヤツが来た。必死にファイトするヨシマサ君。「ポンピングしろ!巻け巻けー!」ダリックも楽しそうだ。


またレッドテールだ!この魚、可愛いんだけど、戦車のように突っ走る。岩礁エリアで足場が悪い中、ガチンコファイトしないと勝負に勝てない(ことが多い)。


因みに、僕のブッコミタックルはMX-∞+アベットラプターLXにザイロン系50号を50m+ワイヤー仕掛け。ヨシマサ君は全ての釣りをMV-65一本勝負!という漢気を見せてくれた。ワイヤーリーダーは、ダイソーの針金で代用してた(笑)


ヨシマサ君のレッドテール以降、ブラックピラニアが活性化しだした。アタリは頻繁にくるけど、釣れども釣れどもデカいブラックピラニア。次第にピラニアの反応も遠のいて、全く魚の気配がなくなってしまった。どうも夜中は、どの魚も活性が下がるみたい。この日はここで切り上げた。




野営地に戻ると、浅瀬にタイガーショベルノーズを発見。タライロンっぽい捕食音も聞こえるので、野営地前でブッコんでみたけど反応はなく、根掛かりまくるので1時間ほどでやめた。明日はさらに上流を目指す。

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