前回の釣行で目ぼしをつけていた流域は踏破し、魚がついているポイントも絞れたので、別の川を新規開拓してみることにした。
今回入るのはかなり山奥の細い渓流。熊が怖いので、沢登りの経験豊富なU君に同行してもらい、日の出と同時に入渓した。一時間ほど釣り下ってみたものの、釣れたのは河川残留の「エゾイワナ」が2匹のみ。
しかし、遡上してきたと思われる50cmほどのアメマスを3匹目視できたため、川の選択を外しているというわけでもなさそうだった。「もっと上流を見てみよう」と、入渓地点まで戻り、そこから釣り上がってみることにした。川は全体的にかなり浅く、魚が着くようなポイントがなかなか現れない。竿を振ることはせず、目視でアメマスを探しながら上流へ進んでいった。
しばらく進んでいくと、小さな溜まりが現れた。見ると、50cmほどの婚姻色の出たオスのアメマスがユラユラと泳いでいる。息を殺して接近し、「ピコギガス」を投入するも、無視。水中に倒れ込む木の下に入り、出てこなくなってしまった。上流側から倒木の周辺にピコギガスを送り込み、チョンチョンとやるとヤマメがヒットしてきた。ヤマメちょうど産卵明けのシーズン。ヨレヨレだったけど、黒っぽい体色がカッコいい。
それから2時間ほど釣り上がるも、たまに小さなアメマスが追ってくるくらいで魚の反応は薄い。渓は優しい流れで、アメマスが産卵するには良い感じなんだけどなー。
足を進めていくと、どういうわけか徐々に魚っ気が出てきた。小型のアメマスではあるが、チタラミニを投入してみるとポンポンとヒットしてくる。源流域の魚にしては皆お腹がパンパンで、「遡上アメマスのイクラを食べているのかも・・・?」と期待が高まる。
すると、まさにその期待通り、小型アメマスが連発した上流側の浅瀬に、大型のアメマスが2匹、寄り添うようにステイしているのを発見した。自分たちの気配を察し、ピューっと下流に下っていってしまったが、これより上流は期待できそうだ。
そこから少し進むと、流れにステイする巨大なアメマスを発見した!U君に譲り、自分は後ろから見守る。
釣りは初心者レベルのU君。正直、「食わせるのは難しいだろう・・・」と思っていたけど、どういう訳か、U君があさっての方向にキャストしたCD5を何度もしつこく追ってくる。何度もキャストし直し、アメマスの鼻っ面をうまくかすめた瞬間、「バク!」と勢いよく食いついた!
U君の竿は、ホームセンターで買ったパックロッド。有無を言わさずグニャンとのされ、流れに乗って下流に下っていこうとするアメマス。僕が川に突入して、尻尾を掴んで確保ー!
こんなやつが、こんな細い川に遡上してくるんだね!僕も心から嬉しい一匹だった。
ここらあたりからが遡上アメマス達の滞在スポットらしく、すぐ上流では20匹ほどの群れが溜まるポイントを発見した。次は自分がアプローチするも、アメマス達は逃げ惑うのみで、反応してくれない。遡上アメマスのイクラを狙うヤマメが一匹釣れたところで、今日のところはタイムアップとなった。
遡上アメマスを探す その6に続く
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