2017年4月9日日曜日

“ダイヤモンド”ポルカドットスティングレイを追って その1

 2014年夏、ブラジルのベレンにて小塚さん、望月さんと落合い、シングー川流域の町、アルタミラへ。グランデ小川さんのシングー釣りツアーに参加した。
 
 
 シングーといえば、プレコ。インペリアルゼブラプレコが有名だろう。僕らも水中眼鏡をつけて川に潜り探したけど、結局インペには出会えなかった。それでも様々な種類のプレコを見ることができて大興奮。プレコ採集を目的に、シングー川に帰ってきたいと思った。
 



 

 
 釣りの方はというと、5日間やってみた感想、正直なところ牙魚は北アマゾンの方が豊かだなぁと思った。そんな中、シングーは淡水エイが豊富であることを知る。この河に何種類のエイがいるのかは知らないけど、よく見かけたのが茶色いやつ。タックルボックスに急きょ作った引っ掛け針を忍ばせておき、ルアー釣りの最中、不意に現れたヤツをスナッギング!モトロ(Potamotrygon motoro)かな?

 
こんな感じの本流に繋がる岩盤のプールの中に、タライロンやピーコックバス(キクラ・メラニアエ)がいる。それらを狙ってルアーを投げていると、足元に淡水エイが現れることが多々あった。


 そして、茶色いヤツの他に確認できたのは、黒い肌×白いドットの、熱帯魚界ではおなじみ「ポルカドットスティングレイ(Potamotrygon leopoldi)」。望月さんが巨大な個体を目撃し、僕と小塚さんの標的は完全にポルカに絞られた。
 岩盤エリアの中に砂地が絡むポイントを目視で探っていき、淡水エイを発見したら即スナッギングする。小塚さんも小手調べに茶色いヤツを捕獲した。

 
「ケンちゃん、ヘルプ!!」遠くにいる小塚さんが叫んでいる。見ると、ロッドがブチ曲がってファイト中。でも、走って駆けつける前にフックオフ・・・。ファイト中に転倒して肘を負傷した小塚さん。「デカいポルカだった・・・」。
 
 
以上、僕らのポルカ戦線プロローグ。完全にスイッチが入ってしまい、シングーでの釣りを終えた後、僕と小塚さんの淡水エイを追う新たな旅が始まった。
 
【2014.9.12~15】
 
 バスを乗り継ぎ2日目の夜、ようやく目的の町に到着した。道中WiFiが繋がった際、「○○(目的の町の名前) ポルカドットスティングレイ」と検索をかけてみると、やたらと「○○産 “ダイヤモンド”ポルカドットスティングレイ」という、熱帯魚関係の情報がヒットした。熱帯魚の知識があまりなく、全然知らずに目的地を設定していたけど、どうやらこの町はポルカの産地として有名らしい。「ダイヤモンド」というのは、エイの身体、円盤を縁取るように小さな白いドットが並ぶ個体のことを指すらしい。その中二的な響きに、僕らはさらに熱くさせられた(笑)。
 町に到着したのは夜中だったため、バスターミナルのすぐ傍にあった安宿にチェックインし、翌朝川辺まで宿のオーナーに送ってもらった。
 

早速、水辺の人々にポルカについて聞いて回る。すると、この町にはアハイヤ(淡水エイ)プロフェッショナルが2人いるとのこと。バイクのオヤジがその人物のところまで連れて行ってくれるとのことで、1人しか乗れないので小塚さんが向かうことに。

 
暫くして帰ってきた小塚さん、ニヤニヤしながら「ガチ漁師だった・・・」と呟いた。聞くと、物凄い数のはえ縄を所持していて、明日からのポルカ漁に同行する話をつけてきたという。川辺の宿に荷物を下して、歩いてポルカ親父の家に向かった。
 
 
ポルカ親父、ホントにガチだった。見せてくれたはえ縄、なんじゃこりゃ・・・。「針を1000本以上仕掛けるんだぜ」と言っていたけど、ちょっと盛っているにしろ、翌日少なく見積もっても400本以上のはえ縄を仕掛けることになる。
 

小塚さんによると、親父の家の横の港でポルカがストックされているとのこと。早速見に行ってみると「今、漁から帰ってきた」というおっさんが4匹キープしており、そのすべてがダイヤモンド個体!美しい・・・。

 
ポルカを撮影させてもらった後、親父と再度、明日からの予定を打ち合わせ。近くの釣り具屋で釣り針を大漁に購入し、宿に戻り僕らもはえ縄づくりに取り掛かった。部屋にはエアコンがなく暑すぎるので宿のロビーで。ipadから流れるBGMはBABY METALオンリー(笑)。
 
 
翌朝さらに針を追加購入し、ようやく仕掛けが完成した。200本強のガチはえ縄。


仕掛けが入った発泡を頭に乗せ、親父の家まで歩いて向かう我々・・・。


さぁ、“ダイヤモンド”ポルカを追う旅が始まった!
 
“ダイヤモンド”ポルカドットスティングレイを追って その2に続く

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