2017年2月15日水曜日

ベネズエラ・オリノコ水系釣行記その3

【2014.3.20】ベネズエラ釣行記3日目
 
翌朝、再び川辺で太っちょ兄ちゃんと合流し釣りに出た。前日丁寧にやって反応が無かったポイントを飛ばし、より上流域へ船を飛ばす。
 

まず最初のポイントにてトローリング。二人ともCDマグナムを引っ張る。すると、「ト、トッ」と前アタリが出た後、「ドン!!」と一気に竿が入った。重量感からグランデパヤーラを想像するが、上がってきたのはブラックピラニアのスレ掛かり(笑)。

 
このあたりはピラニアポイントらしく、学さんも続く!ピラニアナッテリー(なんかちょっと違うかも・・・?)と、ブラックピラニア。

 

その後入った陸っぱりポイントで、パヤーラらしき反応が数回あったのだがノらなかった。この日も新規のポイントをトローリングとキャスティングで転々としたが、本命からの反応は得られなかった。


 そんな中、学さんがやってくれた。岸沿いをCDマグナムでトローリングしていると、「ドン!」と来て鬼のような形相でファイト!大型のパヤーラは跳ねないと聞いており、その重々しい引きに、皆「ついにきた!」と思った。ドキドキしながらボガグリップを構え、浮いてくる魚を待ち構えていると・・・水面に浮上したのは、なんとオキシドラスOxydoras niger!

 
上から見ると、体側のトゲトゲのおかげでやたら太短く見えて、可愛い。狙ってもなかなか釣れないだろう、かなり羨ましい一匹だった。
 

その後流し始めてすぐ、また学さんに反応があった。とにかくエンジンの力に物を言わせてフッキングを叩き込むため、ドラグフルロックでトローリングしていた僕たち(今考えると、危なすぎる笑)。「ドン!」と来て、船の後方までぶっ飛んでいく学さん。根掛かりかと思いきや、魚だ。

慎重にファイトする学さんの隣で再びボガを構えるが、浮いてきたのはまたもやオキシドラスだった(笑)ていうかこの魚、スレで掛かってくるってことは中層をガンガン泳いでいるのだろうか?その姿から、あまり想像はつかないけど・・・。

 
学さんの快進撃(?)はまだ続く。最後の最後に、なんと、カショーロはカショーロでも、カショーロ・ファッコンRhaphiodon vulpinusをキャッチ(笑)これには笑った。この後、この川での遠征にて、数えきれないくらいのパヤーラHydrolycus armatusを釣ることになるのだけど、ファッコンはこの一匹が最初で最後。逆にレアってやつだ。
 
 
学さん、この種は過去にブラジルのパンタナールで腐るほど釣ったそうで、しかもこの状況での一匹だったため、こいつが浮いてきたときは「パヤーラちゃうやーーん!!!」と叫んでいたな。でも、僕的には羨ましい一匹!(単純にいるところに行けば釣れるんだろうけど、3年経った今でもこの種は未釣獲)。
 

結局今日もパヤーラは釣れなかった。お土産のオキシドラスを持って、ルイを訪ねる。耳を当てて魚の声を聞こうとするお茶目なルイ。


ルイの奥さんがオキシドラスをフリット(唐揚げ)にしてくれた。奥さんはめちゃくちゃ料理が上手で、魚料理のプロ。僕たちのお母さん的存在だった。


そして、オキシドラス。これが美味かった!尻尾のトゲトゲがロウニンアジなんかのゼイゴを彷彿させるが、触感、肉質、味も、なんとなくアジっぽい。オキシドラスは美味しいことが判明して、僕的にはとても満足な一日だった。


でも、学さんの滞在は残すところあと2日。帰国までに、パヤーラを手にすることができるだろうか・・・?

ベネズエラ釣行記その3に続く

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